何とかメカボ自体の基本形は終わりが見えたDSG機だけど、外装の構成を当初は前方配線で纏めるつもりだったのですよ、こんな感じで。

所々の構成は違いますがこんな感じの予定でした。


CYMAのCASV-KMハンドガードE&CのVLTORレシーバーS&TのPDWストック、雰囲気で言ったら上写真の感じを想定しててバッテリーがハンドガードに入るのが決め手でした。


ワイヤーストックだと軽快に見えるし(軽いとは言ってない)


が、メカボ製作の途中で息抜き的に何となく組み合わせて構えてみたら見た目より全然重いチーン






CASV-KMハンドガードはマルイで言うとM4・Sシステムと同様の固定方式で、ハンドガードから後方に延びたレイルがレシーバーのアッパーレイルに被さってガッチリ結合されるので剛性は抜群!


・・・なんだけどレイルが二重になるから重いし、固定にデルタリングも併用するので尚更に重い。


そのぶん高さも出るので重そうに見えるし。


同年代のオッサンより腕力こそ有る方だけどジジイって事に変わりは無いんで軽い方が良いんですよ滝汗






MK18➡︎MK12への改修過程で外して余ってたダニエルディフェンスのハンドガード、眠らせておくのも勿体無いから採用。


そこにガチ流速仕様の時に使ってたストック、プチ流速・マグプル仕様時に買ったVLTOR風味の安いガスブロック(ほぼ在庫整理)を組み合わせてみた。

一応はVLTOR仕様っぽく。


※この辺で、この外装の組み合わせってどうなの?と思ってエゴサ的に検索してたら同じ様な外装の完成品をBATONさんが扱ってたらしくて少し気まずいww


大きなガスブロックのお陰で前周りが重いし、中古で仕入れたVLTORロゴ入りガスブロックに換装して・・・

フロントサイトはKAC風、ハイダーはテキトーな物。


トリガーガードを交換したりレイルカバーを付けて持ち易くしたら・・・

シンプルで良いです♪


外装は完成、割りと良く纏まった気がします手前味噌ですがちゅー


手持ち部品も織り交ぜつつ、レシーバーに合わせてVLTOR仕様感は残せました


ハンドガードはDDだけど個人的にはカッコいいし以前より軽くなったから良し(軽いとは言ってない)







そしたらT238を組み込むべくメカボを開けたんで、せっかくだしDSG製作のキモと言えるタペットプレートに少し触れておきます。

今回のベースはCAT純正、程よく硬いです。


ネットでは『羽の高さは11mm』なんて言葉を良く目にするんですが私は最初から鵜呑みにせず様子を見ながらカットしたので、正直これが何ミリか把握してなかったですw


参考の為に後で測りますけど。


と言うのは、羽の高さはタペットプレートをセクターのピンからリリースしてノズルを前進させ始めるタイミングを決める部分なので、飽くまでもピストンが前進し始める少し前にタペットプレートをリリース出来る高さでカットする必要が有ります。

高さが低いほどリリースが早くなります。


当然、タペットプレートだけでなくピストンや各ヘッドの寸法やAOEによってピストンとギアのタイミングが違って来るので◯◯mmにすれば良いってのが無いんですね。

私が作った奴は矢印間で約10mmでした。


G&Gから販売されてたDSG機種も有りましたけど、恐らくカスタムして秒間40発以上を狙う様な仕様とは違う筈です。(ごめんなさい推測ですけどね)


鵜呑みにして例えば11mmにカットして巧く行くかは判らないですね、プレート自体の硬さによってはしなりが発生して想定より早くリリースする場合まで有りそう。


今回使ってみたCAT純正品はマルイ純正より少し硬い印象で、ある程度は狙ったタイミングでの動作をしてくれてそうです。


SHSなんかは柔らかめで加工もし易いけど、私みたいな初心者には少し硬い方が狙ったタイミングを再現し易くて良いのかも。


硬い方が良い(飽くまでも私の持論ですよ)ってのは、しなりを余り考えずに加工しても良いからですね、恐らく玄人さんは柔らかいタペットプレートでも経験や勘所でしなりも見越して加工されてるんじゃないかな?








タペットプレートのリリースが遅い➡︎ピストンがエアと弾を押し出す時にノズルが前進しておらずエアが漏れる➡︎初速低下が起きる。


なので、ピストンが前進する前にタペットプレートをリリースしてノズルを前進させ切る必要があります。


ノズルが弾をチャンバーパッキンに押し込んでからピストンがエアを送り出さないと、チャンバー後方や給弾経路からエアが抜けちゃうんですね。


ただし、タペットプレートのリリースが早過ぎると給弾する時間が短くなり給弾不良の原因になりますな。


セクターギアの歯からラックギアの最終歯が離れてピストンが前進し始める少し前にタペットプレートが前進し始める高さを狙ってカットする必要があります。


モーターやバッテリーの性能、メインスプリングの硬さやタペットプレートのバネの硬さ、セクターの枚数その他の様々な要素によってもサイクルが変わって来るので、ネットで散見する『タペットプレートの羽の高さは11mm』が全てのDSGに当て嵌まる訳じゃないのは、こちらの理由も有ります。


自信の無い人なんかは加工に失敗したら新しく作り直す、ぐらいのつもりで高さ11mmのタペットプレートを作ってみて、その結果を自分の基準として加工・増減させるのも一つの手かもですね。


エアガンに限らず、私が物作りをする時には先ず自分なりの基準を作ってそこから追加工をしてるんですが、その方が楽ですし。






さて今度は逆側、タペットプレートを引き始めるタイミングが早すぎると、弾がバレルから射出し切る前にノズルが後退してしまい、チャンバー付近からエアが漏れて初速の低下が起こります。


そこでセクターのピンがタペットプレートを後退させ始めるのを遅らせる為に羽の前側を削りますが、そのタイミングはセクターがピストンを引き始める僅かに前ぐらいにしました。

セクターのピンが掛かり始める所だけ削るイメージで。


あまりプレートが後退するタイミングを遅くし過ぎると給弾させる時間が足りず給弾不良が起こるので程々に。


タペットプレートが後退している時間や後退量で給弾するので、そのバランスを取る必要は有ります。


一連の動作が速いサイクルで繰り返されるので、ピストンの動作を見越したタイミングでタペットプレートを動かす事が必要ですな。


タペットプレートをコントロールするのは本来セクターギアの突起ですが、それだけではDSGに必要なタイミングで動いてくれないのでタペットプレートの羽を削る事で必要なタイミングを作り出す訳です。


端的に言うと、ピストンが後退を始めたらタペットプレートも後退し始め、ピストンが前進し始める少し前にタペットプレートが前進し始める様にメカボ上にピストン(とシリンダー)・セクターギア・タペットプレートを置いてセクターギアを指で回しながら三者のタイミングを見て加工量を決める、って事になります。


恐らくですが、今回私が作った中で最初の方の秒間36〜39発ぐらいのサイクルなら余りシビアではない気がしてます。


秒間40発以上とかを目指す様になるとシビアな調整が必要になって来る印象が有りますね、私も追加工で羽の高さをコンマ数ミリほど低くしたりしてます。


ちなみにタペットのタイミングを確認・調整する作業はスプリットメカボではなく通常タイプのメカボに諸々の部品を置いて進めました。スプリットメカボだと上下がバラバラになるので確認し辛かったです。


補足ですが、一般的には羽の前側の斜めの部分は削らない方が良いと言われてますが、今回のプレートでは干渉してしまって話にならなかったんで最初から思い切って削っちゃいました。


思い切って削る、ダメなら新しく作り直す、その位の気持ちでチャレンジした方が気楽で良いんじゃないすかね??








さて最終的なまとめです。


T238(V2.0)を組んだけど用意してあった調整式トリガーの形状と相性が良くなく、DTUが要求するストローク量に満たない為に初期のキャリブレーションすら終えられなかったので一般的な物を使用笑い泣き


余剰ストロークを減らすなら他のトリガーを使うか、メカボとトリガーの間に挟み物をして調整しないとダメなのが少し残念だけど基本的にレスポンスは抜群。

良い感じです!


もしかすると電子トリガーのキャリブレーション終了後に調整式トリガーに交換すれば使えるのかな、反応しない訳じゃなかったし。


そのうち試してみようかな。


プリコックは気持ち程度とした上でアクティブブレーキを強めに調整しないとオーバーランしますが、なかなかのレスポンスだしフルオートのサイクルと初速のバランスもこの位にしました。

まずまずです。


スプリングを別の物に交換した結果が上写真の通りですが、DTUでマルイスタンダード以下ぐらいまでサイクル落とせるし暫くは色々と遊べそうですわウインク


ブラシモーターとニッケル水素の組み合わせって考えたら良い方じゃないっすかね、恐らく。


このサイクルで初速をもっと上げるには硬いスプリングに交換してリポでゴリゴリに回す必要が有るのかな。







結局、後方配線の方が好みの重量バランスなのとメンテ等の分解時にアッパーレシーバーがサクッと外れてくれる容易さを鑑みて、私の場合は後方配線がベストみたいです面倒臭がりだしニヒヒ


現地でチャンバーパッキンを替えてテストしたい時にも楽なのと、定期的にメンテした方がDSG仕様には良さそうなので必然でも有りますわね。


そもそも連射のサイクルを上げて行くと部品が摩耗し易かったり振動や衝撃でパーツが破損し易くなったり、各部のグリスにも過酷な環境になって行くのでメンテや修理の為にも分解の容易さは不可欠になるかと思います。


QD仕様のメカボなら分解もだいぶ楽になるし、懐に余裕が有る人ならレトロアームズのメカボとか買っちゃった方が実はコスパ良いのかも。


私が使ってるメカボの倍ぐらいする高級品だけど長持ちしそうですし。


とにかく今回のメカボはアッパーレシーバーだけ外せばメカボの上だけ外せるのが整備・調整の際に物凄い楽でしたちゅー





何とか完成に漕ぎ着けましたが初心者の私がやっと作ったDSGだから、下手するとすぐ何処か壊れるどころかメカボ割れちゃったりとかね、色々と不安が尽きないですw


トルクが強く回転は大人しめなモーターを使ってレスポンス向上の為にDSGを使う、って方が実戦向けかつ各部の消耗も少なくて良い気がしますね。


さて、何とか明後日の試射会に間に合ったんでバリバリ遊んで来ますウインク


マトモに撃てると良いなぁ・・・