私の記憶では、東京マルイ・パトリオットHCしかM4の電動ガンは買ってないんですが、何故かいわゆるフルメタル電動ガン構成のM4が2梃ほど今は我が家に有ります滝汗


さんざんパトリオット改M4なんて呼びつつ元はパトリオットだったM4も最後の方はメカボしか残っておらず、遂に単なるハイサイクルなM4になりましたし流速M4も更に手を加えたい部分は有るものの一先ず完成、どちらも色んな部品の寄せ集めですがメタルレシーバー装備のM4。


そうするとですね、カスタムが進むに連れ徐々に外して行ったパトリオットの部品がどんどん溜まりまして、これもうパトリオット組めるよなって所まで来てたんですね💧


以前、余剰パーツの事を書いたらRoidさんが『もう一本M4が生えそう』と、一種のフラグを与えて下さいまして、回収する時がやって参りました。


今回はマルイ製パトリオット本来の軽量・コンパクトなM4ってコンセプトを少し継承しつつ扱い易く普通で、なんかマルイのパトリオットに似てるM4にしてみます。


ハイサイクルではないので飽くまでもマルイのパトリオット風なんです。


実銃だとストックが無ければアメリカではナンタラカンタラって話は詳しくないし完全無視で行きます真顔


以前から作ろうとパーツは集めてたんですが、次の試射会には初心者の女子(同級生の友達)が参加予定なので、軽くて扱い易い銃を用意すべきかと思ったのも着手の理由の一つだったり。









まず外装ですが、

アッパーレシーバー:マルイ・パトリオット

ロワレシーバー:マルイ・M4(一部加工)

ハンドガード:マルイ・パトリオット


上記の通り、ロワレシーバーこそ破損の為にマルイM4用を取り入れたものの基本はパトリオットなんですが

ストック:G&G

グリップ:メーカー不明のHK416風➡︎CYMAのタンゴダウンタイプ


この辺の採用によりインドアゲームユーザーが使ってそうなパトリオット的な見た目になると思います。






ではストックからですね、G&G純正品で新品より取り外した物だそうでヤフオクで確か2500円ぐらいだった物。


マルイ製M4レシーバーに組み合わせる訳ですが、既にレシーバー側はバッファチューブに挿さる突起を短縮化してあり、後端部はパトリオットのレシーバーとほぼ同形状になってます。


これに組み合わせようとしましたが、G&Gのストックに対してレシーバーの突起(短縮化した奴)が挿さる穴の形状と、その下のカマボコ型の突起の大きさと形が微妙に違い、マルイ純正レシーバーにはポン付け不可です。


ここはストック側を削るしか無いですね、現物合わせですが何となく

加工途中なのでまだ粗いですが


この辺を削ったら付きました❗️


①、ここは穴の頂部付近が直線形状なので、レシーバー側の円柱型の突起に合わせて丸く切削整形。


②、左右ともにですがカマボコ型(このストックに於いては馬蹄型)突起の高さが有り過ぎるので、レシーバー側の穴に入る高さまで切除。この加工をキッチリやらないとストックが挿さったとしても座りが悪かったりするので丁寧に仕上げます。


③、こちらも左右ですが突起の側面、直線から下部に向けてRが付き始める位置が合わないので、R部分を少し削って細く。これは切削と言うより摺り合わせに近い感じ。


更に言うと、レシーバー側の円柱型の突起がストック側の穴より僅かに太いので、ストック側の丸穴下部も摺り合わせ的に削ってます。


サクッと挿さりつつガタが無ければOKウインク









しかし、無事に合体できたのでストックを短く縮めようとすると、レシーバーとストックのロッドが干渉してしまうので縮められません。


ここも現物合わせで削るしか無いですね、安く済ませたくて流用しましたが、この辺の加工が苦手な方にはオススメしません。


ちなみにこのレシーバー、マルイのスタンダード電動M4A1用(中古品)を加工後に艶消し黒で再塗装して使ってましたが、使用による擦れから艶が少し出て来てたので再塗装を以前から検討してました。


それならば削ってみようと思い立っての切削加工ですが


普通の神経の方には少し高価でもレシーバーに干渉しない(と情報のある)ワイヤーストックの購入を激しくオススメします。


少ないみたいですけど。


レシーバー、結構削ります。


レシーバーの後部結合ピンの頭も当たるので薄く削る必要まで有ります。






あまり削ると強度に不安が出て来るので、形状的に不自然にならずギリギリ過ぎない程度に削ってみました。

後でセレクターレバーも外しますよ!


ストック側のカマボコ型の突起がレシーバーの穴より大きいので前述の様に摺り合わせしましたが、多少キツいのに無理矢理に押し込んで合体させると、削って薄くなったレシーバーを内側から押し広げてしまい最悪は割れると思います、レシーバーが。


切削部分をペーパーでなだらかに修正したら下処理・塗装して今回はトップコート吹きます、パトリオットのアッパーレシーバーが結構なマット具合なので少しでも仕上がりを近付けたい所。


切削した付近のみサーフェーサー、全体に艶消し黒、艶消しクリアと重ね塗りして完了ですが、今回も元の塗装は落とさずにメラミンスポンジで擦りまくって下処理作業とし、脱脂してから上記の塗り重ねのみです。

そんなに違和感は無いかも。


レシーバー後部の削った部分もそんなに悪くないし、そもそもストックを縮めてしまえば見えないので良しとします、やはり黒の色合いが微妙に違いますがマット具合は近いし、恐らく肉眼なら黙ってれば気付かないレベルニヒヒ


素人の缶スプレー塗装でも頑張ればこの位にはなります、ホームセンターやホビーショップ等で入手出来る普通のスプレーしか使ってませんがボチボチの仕上がりだと思います、耐久性はメーカー出荷時の物に敵いませんけどね。


そして上下レシーバー固定ピンとストックが干渉してしまった部分も削って低頭化。

下が加工後ですね。


これで無事にストックを縮める事が出来る様になりました、流石にピンの頭がピカピカしてんの恥ずかしいから・・・

肉眼で見るとマルイ純正ぐらいの質感です。


毎度のネット情報を頼りにタンニン染めやってみました、写真が下手でアレですが実物を肉眼で見ると元のピンの色に近くて良い感じ♪







続きましてグリップ、こちらはAli Expressで確か1500円位かつ送料無料だったんですが、注型時の湯口部分のバリ処理が必要な程度で思いの外フィッティングも良好。※だけど後でお蔵入りします。

モーターの軸線のイメージ比較。


握った感じは付け根が細身でグリップの角度がかなり立ってますが、モーターをグリップの中で寝かせて配置される設計になってて、ピニオンとベベルの角度にあまり影響が出ない様にしてありました。


青線がグリップセンターに配置、これだとメカボに対して角度が付き過ぎるけど赤線の位置にモーターを配してメカボとモーターの角度を適正にする設計ですね。


仮なので色々と部品が付いてないけど、だいたい外装はこんな感じ。

まとまりも悪くない気がします。


ついでに小さめなフォアグリップとドットサイト、ショートマガジンも付けてみました。他のワイヤーストックの方が短縮時にもう少しコンパクトになるかも。


ハイダーは次世代G36から外したのが何故か手元に有ったので、一先ず装着。


これ、ストックやハイダーのチョイスによってはHK416Cっぽくなりそうですね、416Cあんまり好きじゃないんですけど。








では臓物に行きます。


ベースは、最初に流速チューンのベースにしたCYMAのメカボで今回製作し、行く行くはハイサイクルM4に使ってるマルイ純正HC用メカボを使う予定。


これに対し、今回はSHSの16:1ギアを組み込んでモーターは余ってるLONEXのA5、この辺の構成からサイクルは普通だけどレスポンスの良い銃に仕上がる見込み。


あまり強くないスプリングを使いつつ初速はそこそこ、要は良く出来た普通の電動ガンにしたいんです。

今回のギア構成です。


SHSのベベルギアマルイ純正HCベベルは基本的に歯数が同じだったので、マルイ純正HC用ベベルを使いつつ逆転防止ラッチはRoidさんからレビュー依頼(?)の有ったWII techの次世代用っぽいのを編入。









シリンダーはパトリオットに入ってたマルイ純正、ピストンはZCの赤ピストン、ヘッドはDCIの側面吸気ピストンヘッド(アルミ)を採用、シリンダーヘッドは昔ちょっと使って外してたライラクスのエアロシリンダーヘッド、これまた手元に余ってたSHSのシールノズルWII TECHのタペットプレートって編成で今回は行きます。

赤いパーツだらけですが偶然ですw


DCIのピストンヘッドに関しては完全に興味本位での採用ですね、高級品ですがアルミ製なので樹脂ヘッドより僅かに重量増、更に付属のベアリングを使う事でピストン重量を増やして初速の安定化を狙います。


これらの効果と側面吸気の効果が同時に出てしまうのでピストンヘッド単品の性能分析が困難(と言うか無理)ですが、良い性能が得られれば良いのです。


例えばハイサイクル仕様のメカボにDCIのピストンヘッドだけ入れてみるとか検証を行わないと判断出来ませんが


超面倒です(・Д・)

私は検証しません(・Д・)


ピストンですが、やはりメカボにテイクダウン対応の欠き込みが有ってピストンレールが途中で途切れている物には、ピストン側のレールも途中で途切れているタイプって相性は良くないと思います。

角が引っ掛かり易いかも。ガタも発生し易いです。


引っ掛かってロックする事は無いと思いますが、引っ掛かる可能性の有る物は個人的には避けたいです、動きが良いに越した事は無いので。


写真のZC製軽量ピストンが手元に有りましたが、今回はピストンに軽さも求めてないし作動性優先で普通のタイプを改めて購入しました。


CYMAのメカボケース側のピストンレール付近がややタイトな造りでキツく、以前このケースで流速仕様を手掛けた時に削って調整してあったんですが、その甲斐あってかZCの赤ピストンとクリアランスが良好。


ここ凄い重要だと個人的にですが思ってます。


そのままでもスルスル動くピストンですが、各部のバリ落としやラックギアの歪み修正・接着、後部内側の面取りなどの加工は行ってます。










では先ず毎度のシム調整・・・


と思ったんですが、このHK416っぽいグリップが非常にモーター調整しにくかったり、グリップ底を留めるネジの穴が過小で入らなかったり、普通に使う様にするだけなのにアチコチ加工してまで使うのが非常に面倒になったので手持ちのCYMA製タンゴダウンタイプ(在庫してた物)に入れ替えてシム調整を開始しました。


速攻でボツです有難うございました笑い泣き

その内、気が向いたら何かに使うかな。


今回はいわゆるベベル基準より少しだけピニオンを押し込んだ位置を基準にしました。

ギアの端部が一段低くなってます。


これは写真の様にハイサイクル用ベベルの端部が面取り形状になっているので、単純にギアの端面を揃えてしまうと実際に接触する面積が減るのでは?と考えている為。


まー、全く同じ仕様のメカボ+モーターでピニオンの位置だけ変えて比較しないと判らないですけどね真相は。


このHC用ベベル、私はヤフオクで購入したのですが以前にもHC用逆防ラッチを購入させて貰った出品者さんで、マルイ純正部品を数多く出品されてる有難い方。


恐らく修理からカスタムまで手掛けてるショップの方だと思うんですが取引時に『ハイサイ用ベベルはピニオンを少し押し込んだ位置に調整したら耐久性が上がる』なんて有難い助言を頂きまして、


このベベルギアに関しては前々から思っていた『一般的なベベルの端部合わせとは少し違うのでは?』って疑問が晴れた気がします。


今回のピニオンギアは、以前の作業で交換したライラクスのハードピニオンでマルイのベベルと相性も悪くないらしいので、逆にベベルの寿命がどうなるか面白いなと思いますね。






シム調整が終わったらギアを一度外し、パトのスイッチ〜配線をメカボに固定して今回はスティンガーのショートストロークスイッチを復活させ、メーカー不明なトリガーと組み合わせ。


このトリガーはプラ板による調整がセーフティ側のみで済んだので作業が楽でした、これで電装系も準備OK、後でモーターにSBDを付ければ完了です。


そして、シリンダー周りとセクターギア、ピストンを載せてAOEの確認、手持ちのスペーサーを1枚入れて調整完了。


流速チューンと同様の構成で各部をグリスアップしてBATONの90スプリング(12時間ぐらい圧縮してから使用)を入れてメカボを組み上げ。仲間のMP5でも近いバレル長に同じスプリングで良い感じだったので迷わず採用。

完成間近です。










一先ずセクターカット無しのフルストロークで健康診断。8.4VのミニSバッテリー、初期の流速チューンで使ってみたけど外してたMODIFYのルーズバレル(φ6.10)206mmで計測・・・


小気味よく作動するものの給弾不良が起きて撃てないゲロー


んー、メカボを閉じる前にタペットプレートの作動範囲なんかも確認してるんですがレシーバーに組むとダメみたい。


iPhoneのスロー撮影にて。


これ、例えばメカボの外寸の問題でレシーバーに対して僅かにメカボが前に出てしまうとか、ギアの軸穴のごく僅かな加工誤差でタペットプレートを引き切れないとか、このメカボの持病かもしれないチーン


流速をこのメカボで作った時にも出てましたからね、給弾不良。ストックもネジで固定した状態なので、レシーバーに対して固定が甘い状態って訳ではないんです。


確認の為にスロー撮影してみましたが、ノズルが最後退する瞬間も僅かに給弾ルートにノズルが出てますね、コンマ数ミリだと思います。









仕方ないので一度分解、手持ちのセクターチップはタイミング変更系しか無かったのでセクターギアのピンに真鍮パイプを被せて後退ストロークを増加。

接着剤が硬化したら真鍮パイプの余白を切除します。


SHSのシールノズルは実測したところ間違いなく21.4mmで何も悪くないのですが、手元にあるマルイ純正ノズルの方が0.1mm短かったので同時に純正ノズルに戻してます。


ノズルのシール性が重要な程の仕様でもないから今回はこれでOK、ハイサイクルM4のメカボをリメイクするとマルイ純正メカボが余って来るから、その時にまたリメイクかな。


では気を取り直して測定、マルイのプラ弾が無かったので今回は昔買った0.25gの蓄光プラ弾で健康診断。

良い感じです!


0.2g弾なら93m/sぐらいですね、もう少し弱くても良かったですが恐らくスプリングがもう少しヘタるので良い所かな。


初速の安定感は・・・

これも良い感じかも。


スプリングのヘタりとかグリスの馴染み具合で多少は変わるかもしれませんが、だいたい狙った性能になった気がします。



至って普通です。


ショートストロークスイッチSBDを付けた以外は電装系もマルイ純正ですから、この位のレスポンスなら悪くないかな。








今回は難しい作業とか(外装以外には)特に無かったんですが、多少のトラブルが有ったもののほぼ普通な仕様のメカボをキチンと考えて作るのって実は初めてだったりしました。


仲間のMP5やM4A1はスプリング交換を軸にしたライトチューンでピストンも純正のままでしたからね。


そして、数社のギアを使ってみた結果、実はSHSのギアが一番使い易いなと思いました、シムも少なく済んでるしベベルだけは使わず捨ててますが、ギアはこれで良いんだよって思えて来てます。


WII TECHの逆転防止ラッチは全く問題なく使えますし付属のリターンスプリングは海外製に良くある硬い物ではなく、折れんバイは今回不要でした。ハイサイクルベベルを使う人は出回っていれば迷わず買って良いラッチだと思います。


8.4V駆動にローサイクルモーターなので少し作動にタルい感じは有りますが、ベベル周りの相性も良くギア鳴りやモーターのキツそうな音も無く基本的に凄く快調で使い易そう。


アルミ製シリンダーヘッドにアルミ製ピストンヘッドの組み合わせなので打音が大きめで多少は気になりますが、一応は強化タイプのメカボですしチャンバーやレシーバーを固定すると衝撃が多少分散するのか音も気にならなくなり、一先ずは普通に使えそうです。


φ6.1mmのルーズバレル+長掛けホップの相性も気になりますが、これで仕様の違う3梃のM4が完成したしあと1梃も間に合いそうなので、今度の日曜に試射会に全部持って行ってテストしてみます。


ハイサイクル・流速・スタンダードと各仕様のM4を作っておいて思うんですが、恐らくサバゲーで使うなら今回のM4が一番使い易いんじゃないかと思うんでよね滝汗


実用性重視の軽いカスタムに留めて違う種類の銃を色々と持ってる人の気持ちが今になってやっと解った気がします。


『普通』って大事ですねぇチーン