前置き無しの単刀直入に行きます、仲間の電動M4のメインスプリングの交換作業を引き受けました。

まずは現状を把握する為に健康診断💉

マルイの0.2gプラ弾で計測しました、以前の試射会でモケイパドックさんのレンジに有った初速計で計った時で74.5m/s、17発/秒ぐらいでしたが
なん・・・だと⁈

思ってたより初速出てるなコレ。0.2g弾じゃなく0.25gか0.28g弾で74.5m/sだったっぽいです記憶違いで滝汗

考えてみりゃあ0.2g弾で75じゃ弱いわ、ガスブロのハンドガン並みよな真顔

サイクルは・・・んー、バッテリーを充電して計測し直したい所だけど時間無いからいいやw

サイクルはフル充電したバッテリーでカスタム後に計測し、それで色々と判断。






このM4に対して今回は
BATON  85スプリング
KM企画 ペンタホールヘッド
を組み込んで、ピストンレールの研磨やシム調整と各部のグリスアップを行ってみます。

現状の出力を思い違いした状態で先にスプリング買っておいたんだけどマッチング大丈夫かコレ💧

そもそもスプリングのデータやノウハウを私が持ち合わせてないんですが、あまり硬いスプリングは使いたくないのと穴付きヘッドでピストン後退時のロスを抑えて、メカボ全体として負荷を抑えつつ初速を上げる狙いですな、不足なら90スプリングか手持ちのスプリングガイドを仕込んで嵩上げすれば良い感じかな、って目論んでます。

ウチの子たちと違ってA1はインナーバレルが364mmと長めなんですね、スプリングもヘッドも組み込んだ後の結果が読めない(経験が無い)ので、ユーザーである友人Y氏の銃と小遣いを使って勉強させて貰う感じですなニヤニヤ

今回のブログですが、私はショップの人でもないし工作を嗜む改造大好きオジサン(要は素人)なだけなので、ごく稀に読んでくれてるY氏への作業内容の明細代わりだったりもしてます。






バイクでケースを担ぎライフル持って来た重要参考人ゴルゴYから愛用の銃火器を受領して作業開始。
パトより前周りが簡単にバラせますね。

なんかグリップ底の蓋は取りにくいしモーターは異様にキツくて抜けないし、ちょっと気になる所は有りましたが新品で買ってる物だから大丈夫って事にします。

モーターのプラス線の被覆が少し破れてましたが工場で組み立てたメーカーの人のチョンボだろうな、そのうち修理してやらないと。

懐かしの前方配線ですがパトリオットと基本は同じなのでサクサクとメカボを摘出・分解。
綺麗なメカボですなぁ当たり前だけど。

やっぱりハイサイクルほど摩耗汚れが無いんですね。

毎度の事ですが現状のまま各ギアの遊びを測定してみました。私はこの値をシム調整する時の参考にしてます。
自作の測定ツールにて。

セクターギア 遊び量0.2mm
                         右シム無し
       左シム0.6mm

ベベルギア  遊び量0.14mm
       右シム0.2mm
       左シム0.3mm

スパーギア  遊び量0mm
       右シム0.6mm
       左シム0.5mm

んー、元のシム設定が怪しい気がしますな。スパーギアなんか特にね。

ベベルギアが高かったら噛み合う逆転防止ラッチとの兼ね合いを考えるべきだと思うんですが、高いのは他の2つのギアでしたね。

と言う事は何処かに干渉しない限り、各ギアを下げつつシム調整しても良さそう。









サクサク分解そして洗浄。洗浄したらチャック付きの袋にパーツ毎に入れて間違わない様に保管します。

あ、ちょっと順番が違っちゃいましたが最初のシム測定は完全洗浄後にやってます。洗浄したギアとシムのみ組み込んだ状態に戻して測定しましたが、ギアの回り具合がやや渋かったです。

では先ずピストンレールの研磨ですが、角が立ってなければスポンジヤスリで磨いてしまうと手早く磨けますね、ちょっと荒めではありますが。

材質が柔らかいので最初からピカールとか目の細かいペーパーでスタートしても良いとは思います。

私のパトリオットの時は勢い余ってピカピカにしましたが、鏡面仕上げにする程の意味や効果は無いと言うか不要だと思うんで、個人的にはこれでOKかなと思ってます、次世代G36Cも鏡面までは磨いてないです。

今回は軽くですがレールの角をダイヤモンドヤスリで落とす➡︎耐水ペーパーの番手を変えつつ丸める➡︎スポンジヤスリで磨いて洗浄で終了。次に開ける時はもっと細かい所までやります(笑)
もう少し下の方まで角を落とした方が良さそう。

もちろん今回は軸受が樹脂製なのでパーツクリーナーも樹脂OKなのを用意して洗浄してますウインク







そしたら次はお馴染みシム調整しちゃいます、だいぶ手慣れて来ました。下側のシムを極力薄くした方が良いって聞いた事が有るんですが、厚くしちゃうとセクターギアとタペットプレートが接触する可能性が有るんでしょうね。

なんとなーくですが、軸受が樹脂製なのでメタル軸受に比べて多少なりともギアが暴れると言うか動く(振れる)可能性が有るのかなと思ったんで、セクターとスパーの隙間はパトリオットより気持ち程度広めに設定。

ここを広めにする為にセクターギアを浮かせ過ぎるとタペットプレートと接触しそうなので、本当に気持ち程度にしつつセクターギア上のシムを少しばかりキツめに設定。

それでも元よりはセクターギアを低くしています。

ギア同士のクリアランスを確保しつつ暴れてタペットプレートに接触しない様に遊び幅は少しキツ目って感じです。

パトリオット・次世代G36C共に各ギアの遊びを0.15mm前後にしましたが、A1のこのセクターに関しては0.10mmぐらいで他のギアは0.15mm前後に調整。

これでどうでしょうかねー(゚ω゚)







最初のシム測定で正直『マジで⁉️』って思ったんですよスパーギアの遊び無しだったり、下(左側ですね)のシムが異様に厚かったり。

私もまだまだ素人ですし私のやり方が必ずしも正しい訳じゃなく、参考にさせて頂いた先人様たちもそれぞれ基準にするギアが違って、そこから調整して行く訳なので正解が有る様な無い様な😅

私も先述の通りセクターとタペットプレートの接触を避けるべく、干渉が無い限りはギアを低く(左に寄せるの意)した方が良いと思ってます。

ただし、やっぱりメーカーが出荷する状態には一定以上の根拠や信頼性が有る筈なので元の設定を無視する事も出来ず、ワタクシちょっとビビリましてスパーの下を0.1mmにしてスタート、なんて事は出来ませんでした。

元の設定から0.5mmも動かすのに抵抗が有ったんで、2枚入ってた0.3mmを1枚にしてそこからスタートしました。

私もスパーギアを最初に設定するんですが、低くしても何処にも干渉しなければ良いのは解ってますが経験不足から不安が残り押し通せなかった(´ω`)

結果的には初期の状態だとギアを指で回しても重かったのが軽くサーっと回る位になったんで良いのかな?

ぶっちゃけ自分の次世代G36Cの樹脂軸受メカボよりこっちの方が軽くギアが回っており、小さく小さくムカついてますw

まー、仲間の銃ではありますが、預かった他人の物はキッチリ仕上げたいと思うんで満足はしてますねデレデレ






シム調整が終わったら次は各ギアのみ組み込んでゾイルグリスを各ギアの歯面に塗布して低い電圧でモーターを回してギアにグリスを馴染ませます。
今回は3V駆動でゆっくりと。

ゾイルグリスには金属の表面を改善・改質する効果が有るらしいですよね。何処まで効果が有るのか、体感出来るのか、それは知らんけど各ギア同士の噛み合い部を表面処理する感じで使用してみました。

ただし、このA1は友人の物でしてウチの子たち程頻繁に開けてメンテナンスは出来ないと思うので、処理が終わったら洗浄してマルイ純正赤グリスを塗布して組み立てます。

グリスの信頼性と耐久性ではマルイ純正が一番なんじゃないですかね? 良く言えば間違い無く悪く言えば無難、そんなイメージです個人的にですが。

塗布してる時の感触ではゾイルグリスより粘るぶん長持ちしそうな気がします。気のせいかもしれんけど滝汗

樹脂軸受けとギアの部分は悩むんですよね、青グリスを使う人も居れば赤グリスを使う人も居ます、私のG36の樹脂軸受けには赤グリスを使いましたが・・・今回は青グリスにしました。

G36は良いんですよ、メタル軸受に交換しちゃうし。








G36と違いメカボだけではモーターを保持出来ず、グリップを付けてモーターを押し込みグリップ底の蓋を付ける事でやっとモーターを固定して回せるので、

ピストンやシリンダー等を組まない状態でメカボを閉じてグリップとモーターを固定し電池ボックスと接続。
応急的に繋いだのでテキトー過ぎるかな。

回しっぱなしにすると3Vでもモーターがそれなりに発熱するんで、様子を見ながらトリガーを引き続けてたまに休めて冷却。

ちなみにこんな速度です3Vだと。


そして、セミオートだとカットオフレバーがスイッチを弾いてセクター1回転で止めるんですね、トリガーを引きっぱなしでも。各パーツの役割が解ります。


恐らく、一度試射会に行ってそこそこ撃った時ぐらいの回転数は熟してると思いますが最初よりノイズ少なくなりましたね凄いなゾイルグリス💦

ピストンやタペットプレートまで駆動する程の負荷を掛けてギア同士を密着させたら効果は上がるんですかね、そこは判らないけど慣らし運転程度でも効果は有りそうです。

3V駆動で1000発ぶん位回して、一晩寝かせて休ませて翌日に6V駆動で少し回してやって表面処理は終わりにしました。各部を洗浄してゾイルグリスを落とし、後は各部位に合ったグリスを筆で薄く塗布してやればノーマルギアにしては良いコンディションに持って行けると思いますよ、飽くまでも自己満足ですがオススメしますウインク














ギアの処理が終わったら、やっと本題のスプリング交換です。

ピストンヘッドのネジをゴリゴリと発掘して分解、これでスプリングが外れる様になりますが私のお気に入りKM企画ペンタホールヘッドを分解ついでに組み込み。
毎度のやーつ。

ヘッドの固定ネジはロックタイトが硬化するまで放置。
組み合わせたら硬化するまで袋に入れて放置。

そしてシリンダー内部をピカールと指で磨いて、
少しだけ摩耗痕が残りました。

各部をグリスアップして組み立てたらメカボは完成です。もちろんスイッチ周りの接点グリス塗布も忘れずにウインク

ただ・・・ケースを閉じる時にスプリングを手で圧縮しないと閉じられない訳ですが結構硬かったです。

スプリングのラインナップの中では弱い方の筈なのに:(;゙゚'ω゚'):







今回のパーツの組み合わせに関しての懸念はですね、吸気穴つきヘッドが効いてサイクルが上がった場合、ピスクラまで行かないまでもセクターとピストンの各ギアの歯が不正確なタイミングで接触する危険性が出て来るんですね。

ピストンが前進し切ってシリンダーヘッドに当たる時に結構バウンドするらしく、そこにギアが回って来ると良くない位置関係で接触するみたいです。

まー、ドカのデスモドロミックみたいな駆動方式じゃないんで仕方ない。

ウチのG36でも接触した形跡が有ったし、このA1のサイクルもギリギリな予感がしてます。以前の計測で17発/sでしたが、18発以上になると接触しそう。

その場合の対策も考えてたんですが、メカボ閉じる時のスプリングの硬さからサイクルが下がる予感しか無くなったんで良いや滝汗

とりあえず、まず撃って計測してみるかな。
ギリギリセーフかな。

おぉ、大丈夫そうですねサイクル低いけど。これなら違法じゃないので引き渡せますな。







一番静かになる様にモーターの高さも調整し直しつつ、スリムステップ3の採用でG36から外しちゃったSBDをオマケで付けておきました。スイッチは焼けてなかったですけど転ばぬ先の杖ですな。

そして、せっかくの全バラなのでインナーバレルを清掃して組み直・・・

え??

ホップかかってるぞコレ💧

実はもっと出力あるかもしれんゲロー

フル充電したミニSバッテリーを繋げて、いざ実射。


Oh・・・

余裕の規制値オーバー1.02J
違法案件ww

こりゃダメだ、G36用に仕入れた300mmバレルを組んでみるか滝汗
これで本当にギリギリセーフ。

なんとか納品できる状態になりました。使う予定あるけどレンタルかな300mm。

ちなみに、247mmバレルまで行くとシリンダー容量とか合ってなくてダメそうなのでマッドブル285mmタイトバレルを組んでみたら
悪くないですね。

更に安全圏に入りましたね、これもアリだけど長掛けホップにする場合は内径6.08の方が良いかも。

この状態でサイクルも計測すると、
グリスが馴染んだかな?

おぉ、この出力を叩き出すスプリングの硬さから考えれば16発/sならベストかもニヤニヤ

作動音も全くキツそうじゃないし快調そのもの。

暫く使ってスプリングがヘタると更に良い塩梅になるのかもしれないです。

後はY氏本人の好みを聞いて、とりあえずこのまま持って帰って貰いつつ試射会でバレルやチャンバーパッキンを試して煮詰めてみるべきなのかな、初速だけじゃ性能は判らないですしね。







はい。

スプリングで悩んでる皆さん。

364mmバレルのマルイ製スタンダード電動ガンに

BATONさんの85スプリング組んだらアウトな出力値になりました。

スプリング自体は数百円と安い物なので、あまり高初速を求めない方や

対処法が手元に無い方は80辺りをまず試してみると良さそうです。

銃やスプリングの個体差も有る筈ですが今回のM4では余裕のアウトでしたw

そんな感じです、スプリング選びの参考になれば幸いですね。

吸気穴つきピストンヘッド自体は初速に影響してない筈ですよ!











外装をパトリオットにして渡してやろう、そんなイタズラはしないで普通のM4A1の状態に戻して納品の準備も完了。


出力は無事に上がりましたが、レンタル品の300mmバレルとの相性がとにかく気になりますね、命中精度的に。

30m以上での命中精度ではホップの回転と持続力、弾の重さや弾速のバランスが大事な気がしてます。もちろん良質な弾である事も必要ですけど。

ホップを強めに掛けるにはインナーバレルの内径を絞らず純正バレル径のままの方が好印象なので私のM4は229mm純正バレルで初速91m/s前後に対し長掛けホップとしてますが・・・

内径こそ同じマルイ純正の6.08mmながら、長さが約70mm長いのでバレル内壁と弾が触れる時間も私のパトリオットより長くなるし、ホップの掛かり具合に変化が有るだろうとは思ってます。

現状では余ってた手持ちを組んであげた宮川ゴムVタイプですが、こちらも試射会で色々と試せると面白いかも。

暫くは弾の選定に悩まされそうですが、それもまた一興。

単純に試射会をまたやりたいんですが、40〜50mぐらいのレンジにも出向いて色々やってみたいですなぁ

先に毎度の30mシューティングレンジで弾の重量を選定し、その上でバイオ弾を買って屋外の長距離シューティングレンジに行くとか良いかもデレデレ








仲間のエアガンを改造するのって、恐らく30年ぶり位なんですよ、今回A1を弄っててジワジワと記憶が蘇って来ました。

小学校からの仲良し仲間の銃でしたが確かアレ、当時では珍しいガスブロでグロックだったかなぁ。

高校生の頃とか遥か昔過ぎて記憶が曖昧なんですよね、ただでさえ昨日の晩メシが何だったか思い出すの苦労すんのにゲロー






確かアウターバレルをカギ状に切り欠いて外径の近いプラだかアクリルのパイプを継ぎ足してペーパーで径を揃えてロングバレル化し、

そのパイプの径の穴を開けたABSの板を接着剤で積層してヤスリ等で整形、塗装してコンペンセイターを造りました(笑)

残念ながら彼は20年以上前に三途の河を渡っちまったんで確認できませんが、作業の内容こそ違えど懐かしさが有りましたね。

仲間の車とかバイクを弄るのとは少し違う楽しさかなー。

このA1のオーナーもソイツも同じ小学校からの仲間なんです、奴なら化けて出て来ても大歓迎なんですが出て来ないんですよアノ野郎💢

まー、奴を思い出しつつまた仲間達と楽しく試射会したいです緊急事態が解除されたから。

もう少し落ち着いたら撃ちに行くぞニヤニヤ