岐阜県平野部でも遂に初雪。
少し前まで17度の日もあったのに一気に冬が本格化してきましたね。
先日asian tea house(アジアンティーハウス)さんで12月の新作をいただいてきました。
それがこちらになります↓
その名も『クリスマス・ストーリーwithマシュマロ』
写真を見ただけでワクワクしてきます。タップリ飲みたいので迷わずMです。
ブレンドされているフレーバーを見ていくと、単に甘いだけでなくスッキリ感もくるのか…
それがどう混ざって味わいになっていくのか。そんな事ばかり考えているの自分は、やはり根っからのお茶好きなのかもしれないです。
店主さんともお話をさせていただいたのですが、その一つひとつがワクワクをかきたてられるものばかりでした。
少しだけ横道にそれます。
その人にとって、お茶には何かしらストーリーやバックボーンがあるのではないか…と、普段から考えてます。
例えば「このお茶を飲んだ時、自分はああだった」とか、「このお茶を誰々と飲んだ」などなど。
それが深い記憶の底に眠ったままの場合もあれば、「あのお茶は!」と鮮明に覚えてることもあるかもしれません。
自分も様々なお茶を飲んできて、沢山の人と出会いお話をして…各々の茶葉全てではないですが、今でも大事にしておきたい思い出ばかりです。
それがもうすぐで12年。思い出してもキリがない大切な日々は自分の中でストーリーからヒストリーになりつつあります。
今回いただくお茶は自分にどんなストーリーを刻んでくれるのか…看板を見ながらそんなことを考えたりしていました
そうしてる間にお茶が登場。許可をいただき写真をパチリ。
もうフワフワです。
メープルシロップの甘い香りの隙間から、スッキリとした香りが一本。
ただ甘いだけでなく、余韻が爽やかそうな感じです。
マシュマロの溶け具合もお好みで…ということで、スプーンもつけてくれる丁寧な心配りも◎。
今回はスプーンをいただかずにトライです。
蓋をしていただき、お礼を言ってお店を後に。
そして、その後一口。
まず最初に感じたのは写真のイメージ通り、フンワリとしたクリーミー感。
甘さもべたつかず丁寧で、クリームの円やかさを際立て、より一層引き立ててます。ここら辺は流石のメープルシロップです。
それだけで終わらない味の構成。香りを改めて聞くと茶葉とフレーバーが実に上手く作用して、ダイレクトに頭の中へ響いてくるものばかりでした。
お茶の香りは確かに甘く、クリームの中でもシッカリ主張しているのが分かります。
ただそれが味としての甘さに乗っかってくる…のではなく、スッキリとしたアフターテイストとして味覚を刺激してくるのです。
それが甘さ一辺倒で終わらない、素晴らしい味の構成になっているのかな…と、ひと口、ふた口と飲み進めてる間に感じました。
茶葉本来の味もシッカリしてるので、甘い味わいもスッキリとしたアフターテイストも受け止められてるのではないでしょうか。
木でいうなら、幹のような存在感を放ってます。
最後に程よく溶けたマシュマロといただきます。
この溶け具合と甘さ。上質なあんころもちみたいな甘さで心がフワっと跳ねていくのを感じます。
飲み終えて色んな事を考えてました。
フワフワのクリーミー感は新雪のパウダースノーの上でゴロゴロしてる感じ。
スッキリ感は冬の張った寒さと清々しい空気に満ちた晴れ空。
マシュマロの甘さは美味しいお汁粉。さながら、かまくらの中でいただいてるような…
考えたらキリがないです。
そういえば、子どもの頃は冬はあんなことしたな、とか。雪といえば岐阜にきてからは…などなど。
そうした冬の思い出が鮮明に蘇ってきます。
これだけ美味しいと季節限定なのは残念…そう思われる人がいたとしてもおかしくない美味さです。
でも、自分は季節限定でいいんだと思います。
中国茶を飲み始めて色々勉強していくうちに、二十四節気というものを知りました。
昔から人々は、季節に寄り添い生きてきたんだ…と、その時凄く感心したのを覚えてます。
ダージリンだとファーストからオータムナルへ。龍井だと明前、明後などなどその季節ならでは、その季節だからこその味があります。
「今年も無事にこの季節がきたんだ」
と、今日まで無事でいられたことへの感謝の気持ちでお茶をいただくことが近年増えてきました。
桜も散るからこその美しさがあり、また来年が楽しみになるのではないかなと思うのです。
いいじゃないですか。
また来年こんな美味しいお茶が飲めるように、こんな素敵なお店が続いていますように…
そして、自分がその時を迎えられるように頑張ろう…
そう思わせてくれたことに感謝したい一杯です。
飲み終えて気持ちも身体もホッコリ。寒いのも悪くないな、と笑顔になれました。
お店もクリスマス仕様に。
今年のクリスマスはどうなるのでしょうか。そして、クリスマスが終われば新年もすぐそこ。
悔いのないよう、お茶とともに12月の残りを頑張っていきたいと思います。