善人ほど人に恨まれるのは、善人ほど自分が見えないから
母親は自分のことを
ハト派だと言います。
だから、私はよく言われます。
「本当にあなたはタカ派よね」
と。
(ハト派とは自分の主張を通すために平和的な手段を用いる穏健な人や集団のことで、タカ派は逆に強硬手段も厭わない人や集団のことを意味します)
確かに
厳しい言い方とか
強い口調で話すとかしません。
でも、そういう人ほど
逆にタチが悪いこともあります。
例えば、母親は、私が小さい頃
一緒に買い物にいくと
よく私に言いました。
「あなたがもっと痩せてればね」
と。
私は太っていたので
(一番、太っていた頃は今より15kg体重が多かった。)
サイズの合う可愛い服が
ありませんでした。
母親からしたら
可愛い服を着せられなくて
残念だという気持ちを
言っただけでしょう。
悪気はないのです。
でも、相手は傷つくのです。
自分はハト派
自分は優しい
自分は正しい
自分は善人
そう思っている人が
他人から恨まれるのは
「ハト派」
「優しい」
「正しい」
「善人」
というフィルターを通して
自分を見ているから
自分が相手を攻撃してることに
気が付かないのです。
気が付かないから
治しようがない。
だから、恨まれるのです。
むしろ
相手が不快になるかもしれない
でも、あえて、厳しく言う
というタカ派の人は
自分のやっていることが
分かっているから
自分の言動を修正しやすい。
だから、むしろ、好かれたりする。
もちろん
すべてのハト派の人が
自分の行動に
気づかないわけじゃないし
すべてのタカ派の人が
自分の言動に
気づいているわけではありません。
でも
「善人」
「優しい」
「正しい」
という世間的にOKとされる
フィルターがかかってると
見えないものが多くなります。
だから
道徳的に好ましい
常識的にOK
世間的に認められる
そんな考え方や価値観ほど
疑って見るのが
いいんじゃないかな?
そんな風に思います。