『大ピンチ! 実家がなくなる!? 4,000冊の本を処分か!? [後編]』を書いている途中なのですが、4,000冊いっぺんの処分は無理でも、少しずつでも減らすべく、紙の書籍を電子データにしてくれる、スキャン代行業者を利用しましたので、レビューです。


[スキャン代行業者] と書きましたが、ここでは、主に個人をターゲットにマンガや小説、実用書などの紙の本をスキャンして電子データにする、いわゆる [自炊業者] を言います。(自炊、というのはスラングで、そもそもは裁断機とスキャナーを購入して、自分で作業することを指した言葉です。自分で炊く=本を料理するから、『自炊』)


検索するときは、「自炊 代行」とした方が、探している業者が見つけられると思います。

「スキャン 代行」で検索してしまうと、企業向けの高価な業者の方が出てきてしまいます。


さて。

私は実家が3DKから1Kになるのにともない、家に残してきた4,000冊の本をどうするのかという窮地に立たされたのですが、ようやくスキャン代行業者の利用に踏み切りました。


今回は、マンガ特化の【漫画スキャン王】を「2冊お試し無料キャンペーン」で利用したレビューです。


いくつかの業者のホームページを見て、マンガならここだろう、と決心していたのに、お試しキャンペーンで思いもよらぬ結果が出たので、レビューを書きます。


マンガの作者名、作品名は、非公開とさせていただきます。(分かる人には簡単に分かる)

お試しなので、続きものではない、1巻完結の作品を選びました。



  まずは1冊目。


↓こちらがスキャンしてもらったものです。

普通にキレイです。
……が。
傾いてます。全ページはまだチェックしていないので分かりませんが、次のページは傾きはありませんでした。
表紙を載せるとモロバレするので非公開ですが、カバー表紙は色も鮮やかで、変な位置で裁断された様子もなく、良かったです。

↓こちらが電子書籍店で販売されているマンガです。
傾きはもちろんなく、地の紙は真っ白です。
トーンやベタ、文字もくっきりしている気がします。
ですがまあ、これくらいならスキャンも許容範囲だと思います。


  問題は2冊目。


↓こちらがスキャンしてもらったものです。

このグレーな画面はいったい!?
右下にあるイラストのほかの3方向は、トーン、とかではありません。
本来なら白い紙です。
そしてベタ(ベタではない可能性もあるけど)が黒くありません。

あせった私は、最悪の場合、自分でコントラスト調整ができないかと、やってみました。

それがこちら。↓

かなりコントラストをかけましたが、まだ端にはグレーが残っています。
ですが、私はスマホで読む一択なので、端っこはたぶん気にならないのではないかと思い、これ以上強くするのはやめました。

そしてこちらが、電子書籍です。↓

やはり地の紙部分は真っ白なのに、ベタは真っ黒になっています。
私がコントラスト調整したものは、人物の髪や服が薄くなってますね。
これは私が考えていたより、電子書籍のデータは、相当に手が入れられているのだと想像できます。

ちなみに上の画像は、元がカラーで、コミックスにした際に白黒になったもの? な感じですが、純粋な白黒ページを私がコントラストかけると、こんなです。

はっきり言ってやり過ぎです。
上の画像は、まだマシな方ですが、普通のセリフのフォントだと、ルビ(ふりがな)がつぶれる箇所があります。
薄いトーンだと、つぶれるまではいかなかても、かなり白っぽくなります。モアレ(トーンがまだらになる)も気になるかな。

トーンにモアレが出るとこんな。
拡大するほど気にならなくなるので、読む分には支障ないかも?

コントラスト加工をしたものがこちら。
右はじの人物のトーンに横線が入っているのが見えます。

PNGで保存したので、劣化していないはずなんだけど、もともとPDFだったものをJPEGに分解、コントラストをかけてPNGにしたので、劣化したのかも。
(このあと、またPDFファイルにします。PDFにするときに圧縮されるから、また劣化するのかな。ややこしい?)

  総評。


2冊目の、画面が全体的にグレーだったものは、特徴として紙の端になるほどグレーが濃く、中央ほど薄くなっています。
なので、自分でコントラスト調整をすると端のグレーをあきらめるか、かなりやり過ぎになっても、なるべくギリギリまで地色を白くするか、の2択です。

元のコミックスの経年劣化による、黄ばみが関係しているのかもしれませんが、この2冊は、時期的にはさほど差のない時期に買ったものと思われます。(同じダンボールから出てきたので)

スキャン業者には、コントラスト調整をしての再スキャンは不可能か、問い合わせをしてみますが、たぶん無理と言われる気がしています。

あと、ホームページには、表紙カバーの背表紙は廃棄、とありましたが、最終ページとなる裏表紙の左側にくっついていました。
これは少し嬉しかったです。

表紙カバーのソデ(折り返し部分。作者紹介とか、作者コメントとか入っている場合も)は、明示してある通り、廃棄でした。(オプションで料金上乗せすると、スキャンしてもらえます)

業者への問い合わせの返事が来たら、また追記します。

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コントラスト調整をするのに3日かかったので、その間に返答来ました。
「すべての本を同じ設定でスキャンしているので、再スキャンはできません」
とのことでした。
やっぱりか。
じゃあ、あの2冊の差は何?

  結論。

お金があるのなら、そして電子書籍が売られているのなら、電子書籍を買った方が絶対いいです。
当たり前ですかね。
私は経済的に問題があるので、スキャン業者は利用しようと思います。

次回予告。
【スキャンピー】[スキャン代行業者を使ってみた]

記事を書いている間に決めました。

私は無料お試しを使うことができないので、有料で2冊スキャン依頼をします。
X(旧ツイッター)をやっている方は、リツイートで3冊お試しができます。私はアカウントは持っていますが、一言もつぶやいていない放置アカなので、使うことができません。
(お試しのために作ったようなアカウントは不可、とありました)

オプションで料金上乗せして、7日以内納品にしてもらうので、レビューは10日後くらいになると思います。

酷評しておいて何ですが、今回使った、【漫画スキャン王】のホームページは、こちら。


お試しスキャンは2冊までで、申し込み、書籍の到着、確認が済むとメールが来て、そこから2日以内納品です。
スキャンデータをダウンロードするのに会員登録が必要です。

お試し後の有料スキャンは、
通常納品・15日以内、1冊/90円(税込み)、
超お急ぎ納品・2日以内、1冊/190円(税込み)
など、納期やオプションによって料金が変わります。
カバーの表紙と裏表紙のカラースキャンは、料金内です、

※掲載の情報は、2024年4月現在です。

  最後に。気になったこと。


私はPDFデータをGoogleドライブにアップしましたが、ファイルを開くのに数十秒かかります。

電子書籍だと一瞬で開くので、けっこうイラっとします。

サイズは、

まともだった方が、

219ページ・57.5MB

総グレーページだった方が、
207ページ・81.8MB
でした。

あれ。ページ数そんなに違わないのに、データ量に差があるな。なんだろう。

もしも、この記事をご覧になっているあなたが、同じようなことになった場合、パソコンであれば、フリーソフトでコントラスト一括変更ができます。

私はパソコンが今は実家なので、手作業でコントラスト変更をして、PDFにするとどのくらいデータ量に差が出るのかを検証したいと思います。
(気が遠くなるけど、がんばります。誰より私が気になるので)

【漫画スキャン王】のホームページには、ZIPファイルの解凍に、閲覧アプリ「SideBooks」と、「解凍アプリ」、のインストールが必要、と書いてありますが、必要ありません。
「Files by Google」があればOKです。
私のスマホには、すでにインストールされていました。
インストールされていなければ、こちら。
Google Playのリンクになりますので、iOSの方は検索してください、


解凍アプリはロクなものがないので、これでいいと思います。(日本語に対応していないのに、直感操作ができないもの、アップデートされたら使えなくなった、のレビューがあるもの、とか)

では、今回は終わります。

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追記。

コントラスト調整をしてPDF化が終わりました。

ファイル・サイズは、
207ページ・103.7MB
でした。
元のサイズの、81.8MB、よりは大きくなったけど、バカ重くなったってほどではないかな。
でも塵も積もればだから、良くないよね。

第一、ものすごい疲れたし。
コントラスト調整よりも、落丁を出さないように気を使った。

本当は処理したページが数ページできるごとに、元の画像を削除していきたかったんだけど、Googleフォトの画像の並び順がめちゃめちゃで、1ページから最終ページまで、次のページを探しながら作業しました。

画像アプリで開くと、処理済み画像も、元画像も順番に並んでたから、Googleフォトの不具合かな。
PDFを分解したのもGoogle製なのに、相性悪いとかあるの?

とりあえず、もう2度とやりたくありませーん。
お疲れ様、私。

次に、実際は読んでみてどうだったかを報告します。

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追記・その2

さあって、読むかー。
と、PDF(コントラスト調整した方)を開いたら、まだグレーが残っていた。
キャラの隣の人物が「ひーっ」っと言っているが、「ひーっ」っと言いたいのは私の方だ。
私はバカか。
どうして処理した画像を確認しなかったのだろう……。

いやだって、処理画面、こうよ?
白いでしょ?
これでOKって思うよね。
このアプリは、バーを左右に動かして調整するんだけど、ゼロを基点として、コントラスト最低が「マイナス50」、コントラスト最高が「プラス50」、とすると、「プラス25〜30」くらいやった。

これ以上はマズい。
ただでさえ、ところどころルビがつぶれているのに……。
とりあえず確認がてら、最終ページまで読んでみます。





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