今日も素敵な1日になりますように。
環綺です。
今回は親の価値観は絶対だとは限らないという話です。
前にお酒で離婚した友人の記事を書きました。
ところで、A夫妻の夫(A氏とします、)はなぜお酒を飲むようになったのでしょう。
それは親の価値観のせいでもあります。
A氏の父親は、とあるメーカー会社の敏腕営業マンでした。
高度経済成長の時代の営業マンでしたので、飲ミニケーションは当たり前。
飲み会の席で契約成立ということもあった時代です。
そのため、A氏父は、社会人になってお酒が飲めることはサラリーマンをする上でプラスになると考え、
A氏が小学生の頃からお酒の英才教育を始めます。
つまり、自分の晩酌の時に少しずつA氏にも飲ませていきました。
ここで、A氏はお酒を飲むことに抵抗をなくしていきます。
そしてA氏が小学校5年生の時、
実の母親が病気で亡くなります。
当時は「24時間戦えますか ジャパニーズビジネスマン」のCMが流れていた時代です。
専業主婦がいないと家庭が回らない時代でした。
A氏父はまもなく再婚しました。
しかし、新しい母親とA氏のそりが合わず、
家庭は一気に居心地の悪い場所となりました。
A氏は寮のある高校を選択肢し進学しました。
そして、そのまま就職をし家には帰りませんでした。
そして数年後、Aさんと出会い、結婚し、離婚します。
誰もが、悲しい時や苦しい時、何かに頼りたくなります。
彼の場合は、黒い心の隙間にアルコールが入り込んだのだと思います。
しかし、もし、A氏父がアルコールの英才教育をしていなければ、アルコールに手を出さなかったかもしれないな、とも私は思うのです。
親が「よかれ」として思ったことが、結果的に子どもを苦しめる原因になりました。
ここまでくると、親の「価値観」って、むしろ、呪いですね・・・。