最初の印象は、「可愛い娘だな」と素朴に感じた。
サランコットの集落で地元民と観光客相手に細々と茶屋を営んでいたのが、数年後、妻となるネパール人のサムジャナだった。
◆出会い
~サランコットの茶屋で~
俺「ナマステ」
サ「ナマステ」
俺「疲れた。コーラください」
サ「はい、どうぞ」
俺「サランコットキツイね、レイクサイドから4時間かかったよ」
サ「4時間!地元の人なら2時間で登るわよ」
俺「マジで!?」
サ「あとここから30分くらいかな?頂上まで」
俺「キッツいわ、もう登りたくない」
サ「ここ泊まってく?部屋空いてるよ」
俺「へぇ、ゲストハウスあるの?いくら?」
サ「500Rよ」
俺「安っ」
サ「部屋見る?」
俺「うーん、また後でいいや。レイクサイドのホテルあるし」
このときは、日帰り予定だったのでサランコットでは泊まるつもりはなかった。
しかし、サランコット登頂後、一旦レイクサイドに戻った俺はまた、さっきの娘に会いたくなって荷物をまとめて今度はタクシーでサランコットへ向かったのである。
サ「あれ?どうしたの?」
俺「ここに泊まるわ、空いてる?」
サ「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、この前は帰るって言ってなかった?」
俺「うん、旅に飽きたから当分ここでゆっくりしようかなと思って」
サ「OK!荷物ここよ」
俺「宿泊客は俺だけ?ラッキー」
サ「サランコットは日帰りの人ばっかり、あまり泊まる人いないの」
俺「ほーそれはそれは(好都合だ)、ここは君一人でやってるの?」
サ「朝は私が大学行くので、その間はお姉ちゃんが働いてる。私は昼間からよ」
俺「ふーん、そうなんだ」
この時、俺35歳。
サムジャナ20歳。
年の差15歳。
ギリギリOK?
いやアウトか?