暗い夜道が在ったことに今やっと気づいた。
毎日は、棒のようで、まるで生きている心地になど、ほど遠く。
かといって、死んだような無意味な日々を過ごすでもなし。
一抹の不安は抱きつつも、それが今か今かと膨らみ、いつしかそれが絶望だったと思うに至り、今こうして眠い目をこすり、自慰なども忘れ、只管文字を打つのみである。
鈍い危機感はいうほどに痛みを伴なわず、遠くアルバニアの彼方で邦人が亡くなったとひっそりと新聞紙を汚す記事のごとく、危うく、悲しみを
(決して止まらぬ)血がにじむように流れ出るように枚挙に尽きぬほどに、そう、恐ろしいこと。
さて、こういった稚拙な言い訳はここまでにして、描き出そう。
かつて私がそうしていたように、あの頃を思い出して、生気を絞り、血で物語を造り出そうとしていたあの頃のように。