「さそり座のあなた、今日は運命的な出会いがあるかもしれません。今日出会った異性とは一生涯のお付き合いになることでしょう…」

「お~、何かワクワクするなぁ」

とはいえ、すでに嫁も子もいる身であることからすれば、

「う~ん、この占いはひとり者向けかなぁ?ターゲット層が書いてないけど…。」

テレビでも、ラジオでも、インターネットでも、各種雑誌でも、新聞でも、星占いがいっぱいですが、この星占いっていうやつ、誰向けなのかしら?

ということで、少し妄想がてら試してみましょう。

*

私は36歳のデザイナー。

さそり座の女よ。

くだらない意地の張り合いから、結局婚約解消になってしまったあのときから、仕事に生きることにしたものの、

「このワクワク感はなに?このドキドキ感はなに?」

なぜか、いつも以上におしゃれをして、まだ見ぬ運命の人との今日の出会いに期待してしまってるわ。


結構ありがちな気がします。


かと思えば、

「わたちもね、さそりざなんだけど、まだおはなちができないから、うまくうんめいのしとにであえるかちら?」

お母さんの押すベビーカーのなかで笑顔をふりまく1歳になったばかりの女の子も、確かにひとり者です。

いや、この場合には、きっと、

「なに!一生涯の付き合いやと!」

と現れてもいない相手に息巻くお父さんが、お母さんからたしなめられているかもしれません。


はたまた、


「ばあさんが死んでから30年、ひとり身を通してきたが、ここで一生涯のお付き合いとは…、楽しみじゃのう」

と、すでに寝たきりにはなってしまっているものの、この老人もさそり座、もちろん対象の一人です。

まあ、この場合の一生涯のお付き合いというのは、介護士の方かもしれませんが…。

*

と、ここまでお試ししてみましたが、最初のパターン以外は、やはり似合いませんねぇ。

ただ、こういった星占いの文言も、作者の思うターゲット層があるはずで、作者の思いと多くの読み手の間にどれくらいのずれがあるんでしょうか、少し気になってしまったりします。

そんなときには、少しツッコミも入れるといいかもしれません。

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「さそり座のあなた、今日は運命的な出会いがあるかもしれません。今日出会った異性とは一生涯のお付き合いになることでしょう…。念のため、ここでいう「あなた」というのは、あくまでも年頃の女性を想定しています。特に嫁も子もいるそこのあなた、もしかして勘違いなさってませんか?」