私の父は、典型的なアスペルガーです。
(検査は受けていませんが、まさに! です)
私は、遺伝しなくてよかったぁ~と思っていたけれど、最近になって、
「いや? 遺伝しているかも??」
と、思うようになりました。
だけど、父に比べたらかなりの軽度。
グレーゾーンになると思われます。
そんなことを思ったのは、柚木麻子のこちらを読んだから。
この中で、柚木麻子は、育児中のことを書いています。
ベビーカーで出かけたら見知らぬ男性に嫌な顔をされた・・・などなど。
確かに都心ほど赤ちゃん連れの母に厳しいかもしれません。
なぜに通勤ラッシュ時にベビーカーのやつが!? と、思う人がほとんどだと思うし、
空いている時間帯だとしても、もし赤ちゃんが泣きだしでもしたら、ほとんどの人が嫌~な表情をするでしょう。
かといって、幼児を黙らせる(静かにさせておく)ために、手にスマホを握らせておくのも批難される世の中です。
(どうしろっつーのーーー!)
そんな母の心の葛藤(迷惑がられているのはわかっているけれど、どうしても仕方がない時がある)を書いている部分を読み、
はて? 私は、そんなことを思ったことがあったかしら・・・???
と、子供が赤ちゃんから幼児にかけての時期を振り返ったのでした。
そういえば、年少の時に、飛行機に乗せたら大騒ぎして周囲の大人たちから苦笑いされたっけ・・・、などを思い出したものの、この記憶が、たぶん、人によって様々だと思われました。
もし、HSPの人だったら、本当に消えてしまいたいくらい心が凹むと思います。
こんな幼児を連れて飛行機に乗る自分、非常識だった・・・! やっぱり身内の葬式だろうが幼児連れで帰省などしなければよかった・・・! とか思うかもしれない。
だけど、ASDグレーゾーンと思われる私は、遠回しな嫌味とかたぶん伝わりません。
今、思い出すだけで、何度か、
「これ、嫌味で言ってンだけど!」
と、キレられたことがあります。
さすがにキレられると伝わります。
でも、ちょっと舌打ちされるとかだったら、そんなに傷つかないかも。
だけど、あの飛行機の時は、あきらかに私の方が悪かった。
子供に大人しくするよう言えたはず。
あと、周囲のひとに頭をさげるなどできたと思うけど、した記憶はない。
子供は、最後、はしゃぎ疲れて寝てしまったので、私は、担いで席を立ち、出口に向かっていると、近くだった席のひとりが、
「寝ちゃったんですね、疲れたのかな? すごく元気でしたものね」
みたく言ってきましたが、あれもたぶん嫌味ですよね。
その時は、まったく気づかず、「そうなんですよ~」とか答えた覚えがあるから、私にも呆れただろうな、あのひと。
でも、相手の嫌味が通じなかったり、嫌われていることにすら気づかなかければ、本人はしあわせよ。
これでまったく友達がおらず、どこにいっても仕事はクビになる、とかだとまた話は違ってくるけれど、少数でも友達はいて、一応、仕事はそれなりにやっている・・・とかなら、余計なことにクヨクヨしない分、しあわせかもしれない・・・。