今から24年前の
#60歳になって辞めた事
もうすぐ60歳になろうとした頃、
食べ物を飲み込む時、
もずくや糸こんにゃくは、
ゆっくり食べないと喉に詰まりそうに
成ってきました。
検査に行くと、胆石の小さいのが
胆管の入り口近くに有るとの事。
心臓の検査から、何度も調べ直され、
食道、十二指腸、喉の
異常は無かったのですが、
喉の肉腫を採取され、良性でしたが
甲状腺機能亢進症でした。
ヨード食が駄目だそうですが、
昆布や若布、ひじき等の海藻類が
大好きでよく食べていました。
4ヶ月もの長い検査の間に、
胆石の痛みは、痛さを堪えられない
状態で転がり回り、
心臓の機能も弱くなり息苦しくて、
空気を探す毎日でした。
病院に辿り着くにも10分までの
距離が歩けなかったのです。
タクシーで往復しても受付で動けなくなり、
看護婦さんに抱えられ
車椅子で診察室まで
運んでもらった時も有りました。
衰弱して検査の間に2回も、
病院から病院へと救急車の
お世話にも成りました。
2度目の入院が、クリスマスでした。
もう、点滴をさす所が無く、
太ももからでした。
何も食べれない日がら5日目
「少しなら食べていいよ」と、
重湯が出ました。
舐めるようにゆっくりと
食べました。美味しかったです。
初日の出は、病院の窓から
見ることが出来感動でした。
ミレニアム早々の2箇所の手術を
太陽に向かって、思わずお祈りしていました。
手術の前日に先生から
「声が出なくなるかも、調べた肉腫は
大丈夫だったけど、開けて見ないと
裏側は判らないから」と
言われても覚悟は出来ていました。
6時間程の手術でしたが、麻酔で何も解らず、
家族に声を掛けられて、
ぼんやりと気がつきましたが、
めまいがするのと息が苦しくて、
酸素吸入をして貰いました。
部屋中が、ぐるぐる回る目まいは、
4日過ぎると落ち着いてきましたが、
車酔いの気分の悪さは、しばらく続きました。
薬疹で、身体がかゆくなり、
目の中まで掻きたい状態でした。
バランスが悪くなり、平熱が、
34度~35・3度と低く
もっとひどい日は、33・3度と
驚く様な体温の低さでした。
これが、機能低下症で、
内臓の働きも悪くて、食べても
満腹も空腹も感じず、寒くて大変でした。
毎年年末には 25軒分の
お節料理を頼まれて
作っていましたが
何もできない状態で
断わる事にしたのです。