人生にとって霊的に重要な記憶
ニール・L・アンダーセン長老
個人的な困難やどうすることもできない世の中の状況が人生の道を暗くするとき,命の書に記された霊的に重要な記憶は,まるで光る石のように道のりを照らします。
困難の中にあったとき,ジョセフは20年近く前の記憶をたどり,自身に対する神の愛が確かなものであることや,昔から預言されていた回復のために備えられていた出来事に思いをはせました。
預言者ジョセフ・スミスの経験にはわたしたちのための教訓が含まれています。聖霊から受ける平安な導きに加え,神は,わたしたちを御存じで愛しておられ,わたしたちを具体的かつ公に祝福してくださるということを,時折,わたしたちに力強く,非常に個人的に確信させてくださいます。そして,わたしたちが困難の中にあるとき,救い主はこれらの経験を思い出させてくださるのです。
自分の人生について考えてみてください。
あなたにとっての霊的に重要な経験を思い出して下さい。
それはいつでしたか?
どんな状況で、そして何を感じましたか?
それを記録しましたか?
誰かにその経験について分かち合いましたか?
自分が困難な時や苦しい時に、その経験を思い出すことで力や慰めを得ましたか?
人生にとって霊的に重要な経験を思い出すことによって,わたしたちはひざまずき,預言者ジョセフのようにこう宣言することでしょう。
「わたしが受けたものは天からのものだった。わたしはそれを知っている。そして,わたしがそれを知っていることを神が御存じであるのを,わたしは知っている。」
ダリン・H・オークス管長は,今までそのような経験をしたことがないと主張する誠実な男性に答えて次のように勧告しました。
「恐らくあなたの祈りは何度もこたえられていますが,偉大なしるしや大きな声を期待しているがために,答えが得られていないと思っているのです。」
あなたは主の声をどのように聞くことができますか?
ここでネルソン大菅長の短いメッセージを2つ紹介したいと思います。
わたしたちは,祈りや家庭,聖文,賛美歌の中で,また,ふさわしい状態で聖餐を受けるときや自分の信仰を宣言するとき,周りの人に仕えるとき,信者の仲間とともに神殿に参入するときに主の声を聞きます。
人生にとって霊的に重要な瞬間は,よく祈りながら総大会の話を聞くとき,また,戒めをよりよく守るときに訪れます。
自分の霊的な記憶について次のように考えるといいでしょう。
常に祈ることや聖約を守る決意をすること,そして聖霊の賜物によって,わたしたちは人生という旅路を歩みます。
個人的な困難や疑い,落胆がその道を暗くするとき,あるいは自分ではどうすることもできない世の中の状況によって将来に不安を抱くようになったとき,命の書に記された人生にとって霊的に重要な記憶は,まるで光る石のように道のりを照らし,神がわたしたちを御存じで愛しておられ,みもとに戻ることができるように御子イエス・キリストを遣わされたことを確信させてくれます。
また,だれかが人生にとって重要な記憶を顧みず,道に迷い,混乱しているとき,わたしたちは自分の信仰と記憶を分かち合うことによって彼らの心を救い主に向け,かつて大切にしていた貴重な霊的な瞬間を思い出すのを助けます。
神聖な記憶を大切にしてください。それらを信じ,書き留め,家族と分かち合ってください。それらが天の御父とその愛する御子によってもたらされると信じてください。
疑いの中に忍耐が,困難の中に理解がもたらされるようにしてください。
アンダーセン長老の約束
人生において霊的に重要な出来事を大事に心にとどめておくならば,そのような出来事がさらにもたらされることを約束します。
霊的に重要な記憶は覚えておくだけでなく、書き留めることがとても大切だと思いました。
アイリング管長のお話の中で記録することの大切さを深く知ることができると思います。
2007年10月総大会
「記憶に留め、覚えておきなさい」
このお話もぜひ読んでみてください。
今回もまた長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
姉妹たち一人一人が生活の中で主のみ手を感じることができますように心から祈ります。
もうすぐ梅雨が明け夏本番!
熱中症に気をつけて下さいね。