良心な人は、それを口に出したりしない | 3度目の正直〜年下イギリス理系男子に振り回される日々〜
全く恋愛とは関係無いが、書き留めておこうと思う。


こんなご時世だが、必要があって引越しをした。今日立会いのもと鍵を不動産会社方に返した。

その際、不動産会社から「綺麗に使ってもらってるけど、プロの掃除は絶対入るから。それが3万ぐらいなんだよね。で、相談なんだけど、退去時の金額は5万でどうだろう。」と言われた。


私はすっかり忘れていたが、敷金として10万ほど入居の際先払いしていたのである。不動産会社曰く、「5万を超えてもその分は不動産会社が負担するかわりに、5万に満たない場合でも追加の返金はしない。返金は5万だけにしよう」ということだった。


果たして、クリーニング、修繕費合わせて5万もかかるのだろうか。



しばし困惑して返答できずにいた私に、さらに不動産会社は続ける。


「いやー、これはいい条件だと思うけどね。うちは良心的だよー。」


…いや、本当に良心的な人はそんなこと言わないだろう。本当に良心的なら初めから敷金を5万にするだろうし、事前に言うこともできただろう。


これは私の想像でしか無いが、私の部屋を見て決めたのだろうという結論に達した。


私の部屋の使い方は綺麗だ。ただ部屋の経年劣化はあるし、多少の汚れもある。しかし、無茶な使い方をしていなければ、経年劣化や多少の汚れなどは店子が修繕費を支払う必要は無いはずである。つまり家主持ち。


しかし、その経年劣化を直したい。その資金を5万から補おうということだと思う。5万分補修するのだろう。


ただ、悲しいかな私は不動産のプロでは無い。知識も「だろう」「そう聞いた」程度である。戦うだけ面倒だと感じ、その提案をのんだ。


アメリカで不動産関係にはとことん苦しめられた私である。日本でも引越しのたびにこんな不平等な駆け引きを経験するのかとうんざりする。


もう少し人を信用してもいいのかもしれないが、やはり良心的な人は、自分のことを良心的だとは言わないだろう。