セロー250 トリッカー エンジンチューン進めてます
テスト中の偏心カムスプロケット
何人かのお客様にテストしていただきました
結果は
エンジンの回転上昇が鋭くなったとのこと
私は鈍感ですので変化を感じなかったですw
パワーアップというよりフィーリング改善パーツかな
いつもの違いがわかるスペシャルテストライダーにもお願いしてるので結果を待ちたいと思います
結果次第で販売を考えてます
圧縮上げてハイカムにしてるエンジンならもっと効果が出ると予想してます
これだけでは面白くないのでカムスプロケットの強度を考慮した上で軽量加工してやろうかと妄想しております
次です
本題のエンジンパーツPART2
ヘッドガスケットです
2018年以降のセロートリッカーは圧縮比が9.5→9.7に変更されてます
合わせてカムシャフトも少し変更されてます
まずは圧縮の話から
排ガス規制で低中速のガソリン噴射量が少なくなります
セロートリッカーの生命線の低中速の扱い易さとトルク感を維持する為に圧縮を上げたのか？
規制で魅力がなくなるのを防ぐ為なのか？
カタログ値も18→20馬力になってます
圧縮を上げると燃費も良くなりますし
ヤマハさんの狙いはわかりませんが…まぁ〜どれも考えられますね
この圧縮アップはどうやってるのかと言いますと
シリンダーガスケットを薄い物に変更して圧縮を上げております
たった0.2ですけどね
レーサーでしたら12.5〜13.5くらいかな
セロートリッカーのエンジンで12.5〜13.5付近まで圧縮を上げるならヘッドを削ってやるかピストンの形状を変更する必要があります
ハイコンプピストンと面研ですね
ここまで圧縮を上げると空冷エンジンでは熱の心配も出てきますし寿命も短くなると思います
オイルクーラーも必要になってくるかもしれません
規制前の空冷トレールだと10.0〜10.7付近に設定されてますね
安全を考えるとこれくらいが良さそうです
そして簡単ポン付けが基本
ヘッドガスケットの交換だけですのでピストンやシリンダー外さなくていいので少し楽です
適合するかわかりませんが後期セローの純正ガスケットを流用すれば簡単に圧縮アップします
9.5→9.7
これだけでは面白くない
どうせなら10.0以上目指したい
後期純正よりもっと薄いガスケット製作できればピストンやヘッドの加工なしに簡単に圧縮アップできます
しかし純正ガスケットの厚みにも限度があります
薄すぎると熱で歪むし締め付け時に割れる可能性がある
そこらを考慮して限界の厚みを見極めていきます
そして厚みが薄い純正同等品が完成
その道のスペシャリストに製作して頂きました
圧縮は10.0になります
圧縮を上げると出力向上、燃費アップ‼︎
圧縮比10.0程度でしたらレギュラーガソリンで問題ありませんしキャブセットやサブコンセットを変更する必要はないと思います
圧縮を上げる意味‼︎続きます
PART3
ハイカムです
このパーツです
こちらも後期セローから変更されているパーツの一つです
2017年式までのカムシャフトよりちょっとだけハイカムになってます
ちょいカムですねw
ハイカムに交換すると低速トルクが無くなる、高回転が回らなくなる等よく聞きます
これは当たり前のことでハイカムに交換すると圧縮が下がってしまうんです
カム山を大きくして…作用角を変更して…って難しい話は置いといて簡単に説明するとバルブの開いている量と時間が長くなるんです
結果知らないうちに圧縮が下がってしまってるんです
ロードレース用のハイカムを買うと説明書にヘッドを何ミリ面研して下さいって指定されてるくらいです
ハイカムと圧縮アップはセットでやってやるのが基本です
ポン付けハイカムはよく売られてますがあまり変化を感じないか、低速トルクがなくなるか、高回転が回らなくなるかのどれかになると思います
パワーアップというより特性を変更するパーツと考えるべき
間違ったハイカムを選ぶとセローの良いところを失うだけのチューニングになってしまいます
ヤマハも圧縮アップとカム同時に変更してますしね
セローエンジンの良いところを全域でパワーアップしてやるのが狙いです
その為に大事なのはバランスです
圧縮10.0に対して最適なカムシャフトを製作してやります
上の画像のカムシャフトは試作品
狙い通り全域パワーアップするか楽しみ
圧縮アップしないで組み込むと下がなくなって上がビンビン仕様になるはず
近日中に組み込んでパワーチェックしてきます‼︎
それではまた👍