久しぶりに映画館で映画を観ました。

今月はほとんど、家で観た適当な映画に適当なレビューを書いてきましたが、今回は気合を入れて書くぞと意気込んだのですが・・・。

観終わって頭を抱えてしまいました。

こんな映画に何を書けっての!

 

いや、面白かったです。

バカバカしくて笑っちゃうし、楽しい映画でした。

・・・以上。

 

思い出そうとしても、どんどん記憶から消えてしまうのです。

限られた脳のハードディスクは、必要な知識以外はどんどん削除しないと容量が足りなくなります。

脳が勝手に判断するのです。

この映画の記憶は、おおむね無駄なものであると。

それは間違いないのでしょうが・・・。

 

ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズ、東宝が提携して展開してきた「モンスター・ヴァース」シリーズも、今回で5作目。

本当は前作で打ち切りだったそうですが、前作「ゴジラVSコング」がヒットしたため本作が作られたのだそうです。

・・・確かにそんな感じです(理由は後述)。

 

監督も前作から引き継いでアダム・ウィンガード監督が担当しています。

「あれで良かったんだ。じゃあ好きにさせてもらうぜ!」

そんな監督の吹っ切れ具合がみなぎっているのです。

前作「ゴジラVSコング」がバカバカしいと思った人は覚悟してください。

今度はあんなもんじゃねえぞ!

 

前作で終わる予定だったため、「ゴジラとコングの対決」と「メカゴジラとの対決」という大ネタを一気に使ってしまったわけです。

次はどうする。

監督の答えは驚くべきものでした。

「じゃあ、猿をいっぱい出しちゃおうか!」

 

あれー?

この映画って「猿の惑星」でしたっけ?

そう思ってしまうほど、猿、猿、猿の大発生。

ちっちゃい猿、ジジイの猿、のっぽの猿!

え?

のっぽの猿が今回の敵なの?

 

映画館でこの映画の予告と、もうすぐ公開の「猿の惑星 キングダム」の予告を続けて観て「猿ばっかりだな!」と声に出した人がいたそうですが、この映画だけでもそう思ってしまいます。

もう、しばらく猿はいいかな。

正直、猿の惑星を観る気持ちが物凄く低下しているのは間違いありません。

 

あと、この猿のペットみたいな怪獣もいます。

モンハンに出てきた冷凍光線を吐くみたいなやつ。

コングはお手てをやられてしまいますが、ランスでガード強化を付けておけば余裕だったのに、と思ってしまいました。

 

世界中を舞台に、いやそれどころか地底世界すらも行ったり来たりして、ワールドワイドに壮大に展開するのですが・・・。

やっている事は、地方都市の高校で勃発したヤンキー同士のケンカです。

スケール小さい!

最初のコングのクエストは「虫歯を治療する」こと。

本当にスケール小さいな!

 

完全に主役はコングです。

それは前作もそうでしたから良いのですが、ゴジラはもう「ケンカをするか寝るか」だけの人生を送る、ただの社会不適応者です。

ケンカの時には頼りになるが、普段は距離を置きたいタイプ。

コングなんて地底に行っちゃいましたからね。

まあ、隣町くらいの気軽さですが。

 

今回はコングに舎弟も出来ます。

コングが菅原文太なら、舎弟は愛川欽也。

気が弱くて愛嬌がある感じは、まさに彼です。

そう、もうこの映画はトラック野郎、つまり東映映画なのです。

 

そうなると、明らかに足りないものがあります。

おんなの存在です。

男のケンカにおんなは付き物。

いつだって、おんながいるからマジのケンカになるのです。

 

少女はいますが・・・。

いくらコングが「少女大好きロリコング」だって、これじゃケンカは成り立ちません。

ハッキリ言って、ゴジラやコングが盛大に勃起するような「いいおんな」が、絶対に必要なのです。

もちろん、コングは最後に振られるのですが・・・。

 

ここから先は私の想像ですが、結果的にネタバレとなる可能性がありますので、ご注意ください。

読むのはどうぞ、自己責任で。

 

アメリカでもヒットした「ゴジラ-1.0」。

これと「モンスター・ヴァース」がコラボするのは必然です。

また、「ゴジラ-1.0」のラストで、浜辺美波が怪獣化を予見させるシーンがありました。

おそらく続編では、彼女がビオランテになるのでしょう。

巨大化し、股間に真っ赤なバラを咲かせた卑猥な怪獣に!

 

これは、「ゴジラ-1.0」でED(勃起不全)の神木隆之介に満足させられなかった怨念が、彼女をそんな悲しい姿にさせたのです。

そんな彼女がゴジラとの対決の最中、時空が歪みタイムスリップ!

それで「ゴジラ×コング」の世界にやって来るというわけ。

 

彼女の花弁から出るフェロモンに、ゴジラもコングも大興奮!

「彼女の花弁にキッスをするのは俺様だ!」

彼女をめぐって血で血を洗う、本物の暴力対決が始まります。

ただ愛を欲しかっただけなのに、周りの怪獣を次々と凶暴化させてしまう悲劇の怪獣、浜辺美波・・・。

 

そこに、コングに片思いをするミシェル・ロドリゲスがやって来た!

今度のゴジラとコングは、ラブ・ロマンだ!

ご期待ください。