カットモデルというのがあるけれど、私が15年以上前にチャレンジ(その文言に相応しい体験だった)したのは、カラーリングモデルだった。

経験浅い美容師さんが、経験を積むために、無料でカットやカラーリングをしてくれるシステムだ。

姪っ子の友人がそのカラーリングモデルを探しているのと聞いたので、そそくさと出かけていった。
もちろん無料に釣られていったんだけど。




その友人というのは、その頃20歳になったばかりの新米さん。ちょっとギャル風だったかな。

順調に施術は進んで行ったのだけれど、カラー剤をつけて
「しばらくお待ちください」
と言われてからがフツーのカラーリングの施術とは大きく異なっていた。

何がって!?

染め具合をチェックしにきた時。

「あっ」

と大きい声を出しながら後退りするのだ。


その怖さたるや!
何があったの⁉︎
もしかしてカラー剤の調合(するのかどうかもよくわからないけど)間違えた⁉︎
で、その部分が禿げたりした⁉︎

その後も何度かチェックしにくる度に
「あぁ!」
とか
「ヒィ」
とか、恐ろしげな感嘆詞を彼女は発するのだった。


仕上がりはというと。
ある部分がハゲあがっていて・・







とかはまったくなく、フツーでしたよ。
本当に力が抜けるほどフツーでした。


今でもわが家で都市伝説ばりに語り継がれている
「恐怖のカラーリングモデル」
の顛末。



今でも彼女は「あっ!」と叫びながら、後退りしているのだろうか。
(な訳ないか💦)