アニフェリア仙台公演行ってきました。
と簡単に行ってきたような書き出しですが、かなり焦りまくった。
『るーぷる仙台』の案内役のおじさまが
「プロミスの前の60番のバスに乗るといいですよ」
と親切に教えてくれたのでその言葉通りに向かった。
バス停の標識を見ると
「光のページェントのために停留所が変更になります」
と。
おっと!
どうすりゃいいのさ、この私。
ここでフツーの人なら調べ直すのだろうけれど、なんとかなるさ人生の私は乗り込んでしまう。
で、停留所の案内が出る度にGoogleマップで調べて歩けるところの停留所で降りることに。
こんなに乗りながら調べるんなら乗る前に調べて他のルート探せよ!と心の中で己にツッコむ。
まったく何やってんだか。
無事、徒歩7分ほどの停留所に降り立ち、歩いて向かう。
会場に着くと、ほとんど満席の様子。
一人の私は前から4列目、しかも真ん中の席にするすると潜り込む。
ふぅ。
始まった!
最初にフラメンコを楽しむための動画が映し出された。
「フラメンコは薔薇をくわえません」
という説明で会場がどっと湧く。
そして、幕開け。
この地で活躍されている踊り手さんや愛好家さんたちのクワドロ(会場でのフラメンコ公演で、1枚の額縁に入った絵のように演目が行われる)でのソロ。
基本に沿ったしっかりとしたフラメンコ。
そして、群舞へと続く。
群舞の三曲は構成など、それぞれの個性が出ていて楽しめた。
二部は協会作品。
スペインでも大変お世話になった佐藤浩希さんによる振付、演出の日本のフラメンコ界の重慎、中堅、新進による作品だ。
私は東京でも観ているが、地方での公演となったことで、人数はコンパクトになった。
けれど、むしろぎっと濃縮されたようで楽しかった。
娘はありがたいことにほとんどセンターで踊らせていただき、ちょっと泣きそうになった。
いや、その前に私は泣いていた。
こんなスケールの大きなキャラバンを企画した立役者である瀬戸さんにお会いした時に。
「フラメンコきらい」
と言い続けていた娘がソロデビューが新人公演であるという恐ろしい展開を迎えた時に、その衣装を担当してくださったのが瀬戸さんの妹さんだったのだ。
新人公演に出演したことで、あの朝焼けの衣装に出会ったことで、娘はフラメンコときちんと向き合うことになったのだ。
そんな話をしていた私は思わず泣いてしまった。
「ここまで来れたのは、妹さんが作ってくださったあの衣装に出会ったからです」
と。
本当に。
さらに明日出演される娘の師匠である森田志保先生にも受付でお会いした。
ここまで追っかけをしている私に驚いた様子。
この偉大な先生にも出逢っていなかったら、娘はフラメンコにこれほど深く関わることはなかっただろう。
この素晴らしい偶然、いや必然に心より感謝した。
心地よい余韻を胸に、ホテルへ向かう。
光のページェントはその余韻をさらに輝かせてくれたように思う。
明日もまたアニフェリア鑑賞だ。(もう今日だけど💦)
森田志保先生の踊りを観たいがために、この仙台公演を選んだのだ。
(徳永兄弟のギターデュオも)
初めてのひとり旅は
幸せな余韻に包まれ、素敵な夜となった。