昨年の今頃に、家の台所と居間のLEDシーリングライトが割と短い間に立て続けに点灯しなくなった。
保安灯は正常に点くので、シーリングライト自体の故障に違いない。
とりあえず新しいシーリングライトを購入して2台とも順次交換した。
それぞれ昨年まで数年は使っていたが、4万時間というLEDの寿命までは使っていないので、原因は何だったのか気になっていた。
故障したシーリングライトはそのまま保管してあったので、先日故障の原因究明と修理が可能かどうかを調べるため、1年ぶりに分解してみた。
その結果、NECのLEDシーリングライトのLEDチップを固定してあるプリント版に下記の異常が見られた。
白色のプリント版上に並んでいる黄色のものが、発光するLEDのチップです。
この中で、一番右側にあるチップの右下隅が黒く焦げているのが見えます。
テスターで調べてみたら、このチップとその左側の4個の計5個のLEDチップが故障(内部で断線)していました。
このように部品が焦げるというのは、何らかの要因で過大な電流が流れたのだと推測できます。
いろいろ考えた結果、2台のシーリングライトが相次いで故障した原因は落雷のせいではないかと予想しました。
住んでいる家から海まで数百メートルです。
海岸に風力発電用の風車が有るので、雷はその風車に落ちる事が多いと思いますが、結構家の近くへの落雷も有ったように思います。
その時に落雷による強い電流が、電灯線を伝わってシーリングライトのLEDチップを破損したが、しばらくは動作してその後完全に動作不良になったのだと思います。
落雷によるテレビや電話の故障発生はよく聞きますよね。
さて、ここでシーリングライトが点灯しない故障原因の個所は特定できました。
修理大好きおじさんとしては、修理に俄然ファイトがわきました。
まず故障しているLEDチップ5個を取り外す必要があります。
そして、新品のLEDチップを取り付ければライトは正常に点灯するはずです。
その結果が次の写真です。
残念ながら失敗に終わりました。
ご覧の様に、はんだごての熱で、チップのついていた場所のいくつかが焦げてしまいました。
実は、LEDチップを取り外すのは今回が初めての経験なので、他の人のYoutubeなどの動画を参考にしながら、トライしたのですが、チップを固定してあるはんだを溶かすのに手間取りました。
チップの底部2か所のはんだを同時に溶かさないとチップは外れません。
シーリングライトを製造する時は、精密な装置によりチップを自動的にプリント版にはんだ付け固定します。
これを外すための、特殊なはんだごては売ってません。
だから、自分で工夫して2か所同時にはんだを溶かす必要がありますが、うまくいきませんでした。
チップがきれいに取り外しできれば、そこに新しいチップをはんだで固定するのはそう難しくは無いんですけどね。
故障原因が分かっているのに、修理をギブアップせざるを得ないのはとても悔しい思いです。
新品のLEDチップはネットで安く購入できるので、修理費用は100円もかかりません。
もう少し準備をすればうまくできたのではと言う後悔の気持ちも残りました。
昨年購入した新品のシーリングライトは、後7~8年は使えるはずなので、今回修理したとしてもあまり意味は無いかと都合の良い方に考え直して、今回のLEDシーリングライト修理は未完成という事となりました。
追記:因みに、プリント版は下記の写真の様な配置で8枚取り付けられています。
使われているLEDチップは総数で125個ありました。
蛍光灯に比べて、LEDだと1/3から1/5の消費電力で済みます。