「昔みたいに殴り合うて決着つけて
俺に言い訳させてくれや。

お前が俺に勝てたらの話やけどな」
















先に膝をついたのは兄さん。
冴島さんがもう一度殴ろうとするも、
『殴ってくれ』と言わんばかりの表情で。

ようやく和らぐ空気。

兄さんが眼帯を外すのはこの一度きり。
……の、はず。笑

その奥を見た冴島さん、
さすがに目を見開く。

重くならないように、左目を失ったことに
「元が強ったから丁度ええわ」
と笑いに変える。






冴島さんの次々放つ追及にも、
兄さんは上を向いて黙ったまま。

さて、兄さんはなんと言う……?









それにしても兄さん
まじカッコ良いんですけどハート