優しいあなたと同じくらい
世界は優しい。
そんな優しい世界の中で
人を傷つけたくない。
そう思っているあなた。
そんな優しいあなたの中に
どうしても嫌いな人がいる。
嫌な人だけど
そう思うのは私のせい。
なんとか嫌いから普通くらいにできないか?
そしてあなたは考える。
「きっと何か足りない」
もう少し心が広かったら。
もう少し優しかったら。
もう少し大人だったら。
そんな足りない何かがあれば
この私の中のキライという気持ちが
なくなるに違いない。
そんな事を思いながら
頭の中を嫌いなあの人に占領されて苦しむ。
私は思う。
優しいあなたが
そんな解決しない思いに囚われているなら
その解決法を探す方向が
きっと間違っている。
間違っているのはあなたじゃなくて方向
優しいあなたと同じくらい
世界は優しい。
優しい世界に
そんな苦しみが
存在するワケがない。
ならその苦しみは何をあなたに伝えている?
それはきっと
嫌いになってもいい。
あなたにはその価値がある。
誰かをキライに感じるあなたを許してあげて。
そんな事。
優しいあなたは
誰かをキライになってもいい!
なんて聞くと
驚くかもしれない。
人は大切にして
愛すべきもの。
それが優しいあなたの目指すところだから。
でもそのゴールのために
あなたがあなたを大切にできなくなっていて、
あなたがあなたを愛せなくなっている。
あなたは大切にされて
愛されるべき人なのに。
まずは自分。
あなたに足りないのは
あの人への心の広さではなく
あの人への優しさではなく
あの人への大人な態度ではない。
自分への優しさ。
自分にそっと伝えてみよう。
もういいよ。苦しまなくて。
もういいよ。好きになれなくても。
もういいよ。そのままで。
私はあなたが大好きです。