健康保険は、病院に行ったときに治療費が3割負担で済むなど非常にありがたい制度になっています。逆に未加入だと全額負担になるため、結構えぐい治療費を払うことになります。
ありがたい制度ではありますが、保険料の負担は結構重く、特に病院に全然行かない若者からは不評です。病院なんか行かねーから保険料払いたくねーって人もちょいちょいいます。
ちなみに海外では健康保険なんて存在しない国もあり、生命保険みたいな要領で自分に合ったプランを組むような国もそれなりにあります。
さて、この仕組みですが、行政から言わせれば健康保険に未加入で全額負担をしようとする人なんか世の中にはいない!といった考え方なのでしょうか。国民皆保険と言いながら、未加入の人の管理は特にしていないようです。
このため、会社を辞めたら自動的に国民健康保険に加入するような仕組みになっておらず、市区役所に行って手続きが必要になります。ほっといたらずっと未加入です。行政は待ちのスタンス。そして、そのまま次の職場に就職するとあら不思議。入社日から新しく健康保険に加入することになるので未加入期間ができあがってしまいます。
ちなみに年金はちゃんと管理されているので手続きなんかしなくても納付書をガシガシ送りつけてきます。年金がやれるなら国民健康保険もやれば良いのに思ってしまいます。だれがこんな仕組みにしたんでしょうか。もはや七不思議みたいな世界です。
未加入の間に病院に行くことになっても、色々手続きとか支払いとか面倒ですが、遡って加入することになるので保険が適用できちゃうおまけつきです。
健康保険は未加入で、都合が悪くなったらどっか知り合いの会社に一瞬入って社会保険に加入して、またすぐ辞める。なんてことをしたらどうなるんですかね。見たことないですが、新手の商売ができそうです。
行政の姿勢にも疑問を感じます。健康保険や年金は制度趣旨や成り立ちが複雑なので簡単に統合できないのはわかりますが、現に社会保険の加入などは年金事務所などがワンストップでできています。不正に対して罰則だけでなく、そもそも不正ができない仕組み作りを少しずつでも進めてもらいたいものです。