クリッピングについては、賛成派と反対派に分かれる傾向にありますが、鳥も生き物で個体差があります。個体に合わせて対応してもらいたいところです。
クリッピングしない場合のリスクとして、逃げた際に捕まらないという事がよく挙げられますが、もっと危険な要素があります。
それはパニック時の壁、窓等への激突です。
自然の中では100メートル位簡単に飛べる飛翔力がある訳で、その力で、数メートル位の部屋空間を全力で飛ぶ事を想像してみて下さい。
対処方法として大きな蚊帳(かや)の中で放鳥するという鳥友さんもいましたが、なかなか現実的ではありません。となると、飛翔力を少し落とす為にクリッピングは有効な手段です。
飛べなくする訳ではなく、少し飛べる力を落とす事がポイントです。
左右1枚づつクリッピングから、様子を見ながら切る羽数を増やしていきます。
一方で、あまり飛ばなくなった老鳥やまだ上手く飛べない幼鳥は、クリッピングは必要ないと思います。
我が家の最古参 元ピンクファロー手乗りです。この子は1年以上お店で売れ残っていた子です。大人になる時期にカゴから出されていなかった為、今でも上手く飛べません。よってクリッピング無しです。
残りの手乗り2羽です。ルビノーは以前はクリッピングしていましたが、加齢で飛翔力が落ちてきているので、こちらもクリッピング無しです。ローズは、年齢ではルビノーより上ですが、全く飛翔力が衰えないので、左右各2枚づつクリッピングしています。