だれが書いた本なのか、知らなかったけど、
お医者さんの書いた本なのね。
だから、事例をあげて、そこからコメントしていくっていう
感じ。
興味のある事例だけを読むこともできるかな。
私は
人の話が聞き取れない、っていうところに食いつきました。
情報って雑談の中から拾うもの、
いろんな話が飛び交う雑談の中から
自分にとって興味を引く話題には
知らず知らずの間、
もしくは、意図をもって
何気なく聞いたりしますよね。
それを「カクテルパーティ効果」と専門的にはいうらしい。
今の個別化社会(たとえば、SOHO,在宅勤務)としては、昔のように、聞き取るという訓練の場が少なくなってきている
と、著者はいいます。
ある事例では、
物忘れがひどい、と周りから言われ来院。
しかし、みたところ、物忘れがひどそうにも見えない。
それで、じつは、ききとれていないっていうことがわかったらしい。
なぜききとれていないか、そこには、生活様式と思考方法にあったという話。
ぎくってしましたよ。
人はやっぱりコミュニケーションしていないと、脳がおとろえてくるんですね。
今は個別化社会で、集団よりも個を大切にしつつある・・・・
集団がよかった、とは全面的にはいえないけれど、
そこに大きな落とし穴があるように思えます。
あっという間に斜め読みができてしまうけれど、
内容を吟味すると、そこから派生的にもっと知りたくなる、
そんな本ですね。