◯備中神代駅に向けて出発

備後落合駅出発時点で座席は満席。
立ち客は7人でした。

広島側は2両でしたので、新見駅方面は混み合うかなと思いましたが、1両で丁度良い感じでした。

広島側から来た人の半分ぐらいは折返し列車で戻るか、備後落合駅を見学されてから、次の列車で戻るのでしょうか。











山奥の秘境のターミナル駅を出発です。

線路が徐々に1本にまとまっていきます。

列車が出発した後の備後落合駅はまた静けさを取り戻し、静寂につつまれます。

備後落合駅から東城駅までは芸備線で最も経営が厳しい区間で、輸送密度(2024年度)19人の区間に突入します。営業係数は9,945円(2022-2024年度平均)と大赤字区間になります。





備後落合駅⇒道後山駅の風景
小鳥原川沿いを進みます。

落葉が線路全体を覆っていて枕木が見えません。




険しい山の中を進むため、橋梁を進みます。






道後山駅










単式ホーム1面1線の地上駅です。

かつては相対式2面2線だったそうですが、現在は撤去されているようです。

ホーム上の植木は形が整っていて、定期的に剪定されているようです。

以前はスキー場が隣接されており、スキー客用の臨時列車が停車していたようです。

駅前は特に何もなく、民家が少しまとまってあるものの、利用者数2人と極めて少ないです。

少ない利用者数ではあるものの、臨時列車効果でしょうか、1人の乗車と2人の下車がありました。




道後山駅⇒小奴可駅の風景






小奴可駅










単式ホーム1面1線の地上駅です。

使われなくなったホームと線路が残っており、以前は相対式ホーム2面2線であった事がわかります。

古い駅舎があり、タクシー会社が入居しています。

駅の周辺は民家や商店、郵便局、JA等の施設があり、この近辺では大きめの町の印象です。

しかしながら、上下線各3本と非常に少ない列車本数なので、利用者数は4人と少ないです。

小奴可駅では2名の下車がありましたが、同業者の方でした。

駅から少し離れた場所に路線バスの停留所があるようで、東城駅までバスでも行けるようです。





内名駅









単式ホーム1面1線の地上駅です。

駅周辺に民家は数軒しかなく、利用者数は0人です。

もちろん乗り降りはありませんでした。

それでも、出発の際には地元のご高齢の方が手を振ってお見送りしてくださり、すごく心が温まりました。




内名駅⇒備後八幡駅の風景
山と川に挟まれた険しい地形を進みます。




備後八幡駅








単式ホーム1面1線の地上駅です。

当駅もホームと線路が撤去されずに残っていて、かつては相対式ホーム2面2線の交換可能駅であった事がわかります。

駅前と周辺に小さな集落がありますが、利用者数は0人です。

当駅では同業者1人が下車しました。

駅前から少し離れた場所に路線バスの停留所があるようで、東城駅、小奴可駅方面へ向う事ができるようです。



東城駅














左右を工場に挟まれた場所を抜けると分岐器が現れます。

久しぶりの交換可能駅かと思いきや、東城駅は跨線橋が老朽化で使用不可のため、駅舎側のホームにしか列車は発着しないようです。

そのため駅構内は相対式ホーム2面2線ですが、現在は単式ホーム1面1線の使用となっています。

また、保線車両を格納できる車庫や側線があり、駅構内は広いです。

東城町の人口は6,298人(令和7年12月現在:庄原市の住民基本台帳を参照)で庄原市の人口の2割を占める大きな町です。

ただ鉄道の利用者数は24人と人口の割に少ないように感じます。

その要因として、駅前からの路線バスにあると思われます。バス路線は東城町を循環する路線、小奴可駅方面への路線、庄原駅まで中国道経由で向う路線、福山駅への路線と充実しています。

鉄道は当区間において昭和11年に備後落合駅まで開業、現在は所要時間も多くかかり、主要な町と町を結ぶ公共交通としての役割は終えているように感じます。

他には、大きな町であるがために町の外に出る事なく、ある程度は何でも揃うこと。また高校進学まで町内で完結できることに加えて、東城町が岡山県との県境でもあるため、ローカル線で多い通学需要も備後落合駅方面からの需要は無いように思われ、利用者が低迷しているのではないでしょうか。


当駅では乗車が5人、下車10人と当区間としては大きな流動となりました。

下車された方は観光客でしたので、無料バスを利用して帝釈峡に行くのでしょうか。

時間があれば途中下車をしたかったのですが、今回は芸備線完乗の旅なので、また次の機会があれば芸備線を使って旅をしたいですね。


※利用者数については『移動等円滑化取組報告書(令和6年度)』を参照




芸備線乗車記①【広島駅⇒三次駅】




芸備線乗車記②【三次駅⇒備後庄原駅】




芸備線乗車記③【備後庄原駅⇒備後落合駅】









◯備後落合駅へ向けて備後庄原駅を出発

















複数の線路が1本の線路に集約されていきます。


ここからは備後落合駅まで各駅に停車していきます。


備後庄原駅出発後の車内の様子はほとんど変わらず、満席に近い状態です。


当駅から備後落合駅(〜備中神代駅まで)はJR西日本が今後の在り方を協議したいと打診した区間になります。


備後落合駅まで輸送密度(2024年度)76人の区間に突入します。






備後庄原駅⇒高駅の景色


途中、西城川に沿って進みます。






高駅









備後庄原駅からは各駅に停車します。

現在は単式ホーム1面1線ですが、ホーム跡があり、相対式ホーム2面2線の交換可能駅であった事が伺えます。

過去には陰陽連絡線の役割を担っていた痕跡ですね。

駅前には農協があり、ある程度、住宅が密集しています。少し離れた場所には小学校や保育所、郵便局などの公共施設もあります。

ただ利用者数は8人で少なく、当列車では乗降はありませんでした。

駅前の銀杏の紅葉が綺麗でしたイチョウイチョウイチョウ





高駅⇒平松駅間の景色
日本の原風景が楽しめます。

平坦な区間はまぁまぁスピードを出すのですが、かなり揺れます。

立っていると足で踏ん張っても左右に揺られます。







平子駅






単式ホーム1面1線の地上駅です。

西城川と山に挟まれた狭い地形に駅はあります。

駅前は簡易郵便局と10軒程度の民家がある程度です。

そのため、利用者数も2人と少ないです。

当列車では乗降はありませんでした。






備後西城駅付近の景色
川沿いに民家が並んでいる風景が良いなと思いました。





備後西城駅


















相対式ホーム2面2線と側線のある地上駅です。

駅舎とは構内踏切で連絡しています。

備後西城駅で1人下車しました。

備後西城駅のある西城町は2005年3月に庄原市と合併して庄原市となりましたが、元々の西城町の中心地は当駅周辺となります。

そのため、役所や学校、病院、商業施設などが、コンパクトにまとまっています。

ある程度の市街地を形成している町ですので、利用者数も64人と周辺の駅に比べて多くなっています。

芸備線以外にも本数は少ないですが、路線バスが備後庄原駅方面に数本あり、芸備線を代替可能であると思料されます。(バス停は駅前に無く、近くの商業施設にあります。)






比婆山駅








1面1線の地上駅です。

ホーム跡があり、かつては相対式ホーム2面2線だった事が伺えます。

当駅では地元の方が列車の発着に合わせて、旗振りをされていました。

やはり地元の方にお出迎えされると嬉しい気持ちになりますね。

駅前は住宅が十数軒密集はしているものの、田畑が広がっており、当駅の利用者数は12人と少ないです。





比婆山駅⇒備後落合駅間の景色













この区間では山の中を迂回するため、時速25kmの徐行区間が多くあり、5.6kmを15分程の時間をかけて進みます。

ゆっくり走行しますし、トンネル、紅葉や川の景色などを楽しめるようにJR四国が運行している、しまんトロッコのような貨車を改造した小振りなトロッコ列車を運行してはどうでしょうか。(大きな収益にはならないですが⋯)








備後落合駅
木次線が合流してくると備後落合駅に到着です。














単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線の地上駅です。

駅舎側が1番のりばとなっており、構内踏切で2番のりばと3番のりばに連絡しています。

現在1番のりばが木次線、2番のりばが芸備線の三次駅方面、3番のりばが芸備線の新見駅方面の列車が発着しています。

かつては陰陽連絡線として多くの急行列車が行き交っていましたが、道路網の整備や地域の人口減少もあり、今では1日数本の普通列車が発着する山奥の秘境ターミナル駅となっています。

駅周辺は往時の賑わいはなく、周辺には民家もまばらにある程度です。

地元利用はほぼ無いと思われ、鉄道マニアや観光客が主な利用者だと思料されます。

各方面への乗換駅となっており、利用者数は16人と3方向から列車がくるジャンクションであるものの、低調となっています。












広島駅からの臨時の庄原ライナーと新見駅からの臨時列車が備後落合駅に到着し、各列車とも満席で乗客を運んできたため、備後落合駅はかなり賑わっていました。

これから東城駅まで輸送密度(2024年度)19人、(2022年度〜2024年度平均)営業係数9,945の芸備線で最も閑散な区間を乗車していきます。





利用者数については『移動等円滑化取組報告書(令和6年度)』を参照



芸備線乗車記①【広島駅⇒三次駅】



芸備線乗車記②【三次駅⇒備後庄原駅】



芸備線乗車記④【備後落合駅⇒東城駅】



(202511)



◯備後落合駅へ向けて三次駅を出発






満席の列車は備後落合駅へ向けて出発します。

この駅から先は後方展望を楽しみながら列車に揺られようと思います。

三次駅は3方向から列車がくる交通の要衝であるため、駅構内はかなり広く、単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線あり、待避線が1番のりばと2番のりばの間に1線、留置線が3番のりばの南側に4線と駅構内はかなり広いです。

広島駅方面へ向かう乗客が多いため、利用者数も866人と比較的多いです。

三次市が事業主体とする三次駅周辺整備事業により、平成27年2月に新駅舎が完成し、平成27年9月には駅前広場と交通センターが完成しました。




八次駅(通過)
三次市内の駅で、利用者数は232人と比較的利用者数が多い駅です。

駅周辺は住宅地や飲食店が多くあります。

広島県立三次中学校・高等学校の最寄り駅で徒歩10分程度でアクセスできます。

通学利用がある程度あるのでしょうか。






神杉駅(通過)










島式ホーム1面2線の地上駅で、構内踏切を渡り、ホームへ向かう駅構造となります。

三次市内ではありますが、駅周辺は田畑が広がっています。1日あたりの利用者は28人で少ないです。

貨物の取り扱いがあった名残で線路とホームが残っています。





塩町駅















島式ホーム1面2線の地上駅です。

駅舎とホームは地下道で連絡しています。

当駅から福塩線が分岐しています。

写真左側が福塩線になります。

近隣に広島県立三次清陵高等学校があるからでしょうか。

利用者数も304人と比較的多くなっています。





下和知駅


単式ホーム1面1線の地上駅です。

ホームから駅の出入口まで不自然に敷地があります。

元々は島式ホーム1面2線と貨物用単式ホーム1面があったそうです。

駅前は田畑が広がり、民家や事業所等が点在しています。

そのため利用者も少なく14人となっています。






山ノ内駅




単式ホーム1面1線の地上駅です。

当駅も出入口までに敷地があり、以前は島式ホーム1面2線であった事がわかります。

駅舎は無く、舗装もされていません。

出入口付近にある、大きな銀杏が紅葉していて、とても綺麗でした。

駅周辺には広島大学庄原キャンパスがありますが、接続する公共交通は無く、2.5kmを約40分かけて歩く事になります。(備後庄原駅より路線バスが出ています)

また駅前は小さい集落があり、住宅がある程度密集していますが、利用者は少なく6人です。






七塚駅(通過)




単式ホーム1面1線の地上駅です。

駅周辺には国営備北丘陵公園があります。

駅から1.6kmの距離なので、徒歩20分程度でアクセス可能です。(備後庄原駅から路線バスも数本出てるようです。)

ただ公共交通機関でのアクセスより、マイカーでのアクセスが格段に便利です。

駅周辺には小さい集落しかなく、田畑が広がっているだけなので、利用者数は6人と低調です。

当駅で下車し、国営備北丘陵公園へ向かう人はいるのか気になります。






備後三日市駅(通過)






単式ホーム1面1線の地上駅です。

駅前は田畑が広がっていて何もありませんが、少し離れた場所にかたまって住宅地が形成されているので、利用者数も多少いるのかと思いましたが、利用者数10人と低調です。







備後庄原駅





単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の地上駅で駅舎側の単式ホームから1番のりば(三次駅方面)、2番のりば(主に当駅折返しに使用)、3番のりば(備後落合駅方面)となります。

庄原市の玄関口となる駅で、駅前の土地区画整理事業による駅前再開発が行われ、2020年に駅舎が改築され、バスとタクシーが乗入れできるロータリーが整備されました。

これにより、備後庄原駅前は公共交通の結節点となり、バスとタクシー、鉄道とスムーズな移動が可能となりました。

ただ、三次駅方面へは芸備線が定期列車1日6本に対して、備北交通の路線バスは1日25本(平日)と利便性が格段に違います。

この他にも東城駅方面への路線バスや広島駅新幹線口へ高速バス等、多くの路線バス網があり、芸備線の代替交通手段として既に機能しているように感じました。芸備線の主要駅ではありますが、利用者数は250人と多くありません。

備後庄原駅では同じ車両の乗客5〜6人が下車しました。

これから備後落合駅まで輸送密度(2024年度)76人の区間に突入します。


※利用者数については『移動等円滑化取組報告書(令和6年度)』を参照



芸備線乗車記①【広島駅⇒三次駅】



芸備線乗車記③【備後庄原駅⇒備後落合駅】



芸備線乗車記④【備後落合駅⇒東城駅】




(202511)