◯はじめに
これまで芸備線を乗り通すのは乗車機会が限られているため、中々一歩を踏み出す事ができませんでした。
そんな中、芸備線再構築協議会による実証事業を開始した事により、2025年7月から土曜休日に広島駅9時7分発の快速みよしライナーが快速庄原ライナーとして備後落合駅まで延長運転される事になりました。
これにより備後落合駅へは11時54分に到着できる事になりました。
また新見駅側では10時24分発の臨時便が設定され、備後落合駅には11時57分に到着し、広島駅側との接続がとられています。
今回の増便により14時台に備後落合駅に到着する列車以外に日中時間帯に備後落合駅に行く事ができるようになり、心理的な壁も低くなったように感じました。
◯広島駅で列車待ち合わせ
新幹線で広島駅には余裕をもって8時前に到着、出発までの時間に新しくなった広島駅の見学と驛麺屋さんで駅そばを頂きました。

快速庄原ライナーは広島駅9番のりばから発車します。発車30分前に9番のりばの乗車位置にいきましたが、その時には4つある乗車位置には各10人程の列ができていました。

列車はキハ120の2両で備後落合駅側の車は庄原市のラッピング車両『庄原さとやまトレイン』で運行。座席はセミクロスシート、2両目はオールロングシートの車両でした。





乗車した人は鉄道ファン以外に高齢の夫婦や高齢者グループ、子ども連れの家族、ハイキンググループ、地元の方など、乗客の構成は意外と多様でした。
◯備後落合駅へ向けて出発
広島駅を出ると芸備線は新幹線の高架を通り、大きくカーブし、山陽本線と分かれて北へ向かいます。新幹線の回送線と並走してすぐに商業施設が近くにある島式ホーム1面2線の矢賀駅に到着。対向列車との行き違いがありました。見える範囲で数えると10人程度の降車があり、5人の乗車がありました。
次の戸坂駅までは山と山に挟まれた場所を進んでいきます。ただ沿線は住宅街になっており、駅間が4.8kmと長く中間に駅を作ればそれなりに利用者があると思われますが、新駅の構想や要望等はあるのでしょうか?
戸坂駅は単式ホーム1面1線の駅で、芸備線の中でも乗客が多い駅ですが、この列車では数名の乗降がある程度でした。駅の周辺は東側に山がせまり、西側は住宅地が広がっています。
戸坂駅を出ると芸備線は太田川に沿って走行します。しばらくすると太田川の土手の真横にある安芸矢口駅に到着です。島式ホーム1面2線の安芸矢口駅では対向列車との待ち合わせがありました。芸備線の途中駅で1番利用者が多いようで、広島駅方面への乗客が多数、列車を待っていました。対向列車は1分遅れで到着。下車客は7人程度でした。安芸矢口駅は東側に住宅地が大きく広がっていて、1960年代から丘陵地帯を開発して団地やニュータウンが造成されていったそうです。
さらに太田川沿いに芸備線は進んで行き、単式ホーム1面1線の玖村駅に到着。2人が下車しました。当駅も西側は太田川の土手になっており、東側に住宅地や丘陵地帯に団地やニュータウンが広がっています。
玖村駅を出発後、太田川の支流である三篠川に沿って線路が大きく右にカーブします。その先に島式ホーム1面2線と側線がある下深川駅に到着します。下深川駅周辺は高台にまで住宅地が広がり、広島駅方面への折返し列車の設定が多くあります。利用者が多い駅であり、6人の下車と1人の乗車がありました。
広島駅⇔下深川駅間はJR西日本が公表している輸送密度(2024年度)で8,829人となっており、利用者の多い区間となっています。
次の三次駅⇔下深川駅間の輸送密度(2024年度)は1,001人と数字が大きく落ち込みます。
下深川駅までは各駅に停車していましたが、これより先は快速運転を行います。【通過駅:中深川駅、上深川駅、狩留家駅(運転停車有)、白木山駅、中三田駅、上三田駅】
中深川駅を過ぎると景色が変わり、田畑が広がる田舎の風景に変わってきます。三篠川沿いに列車は進み、一気に6駅飛ばして、次の停車駅である島式ホーム1面2線の志和口駅に到着します。志和口駅では3人程が下車しました。
志和口駅を出発し、井原市駅を通過、三篠川が東へ大きくカーブし、芸備線と分かれていくと住宅街が見えてきて、島式ホーム1面2線の向原駅に停車。向原駅周辺は住宅街や工場などがあり、ある程度の町が形成されています。向原駅では7人程度のまとまった人数が下車しました。また対向列車との待ち合わせで3分程停車時間がありました。
向原駅を出発して少し進むと、分水界泣き別れの碑があり、珍しい分水嶺があります。次の吉田口駅を通過すると左手に江の川が平行するようになり、旧甲田町の中心付近にある島式ホーム1面2線の甲立駅に停車します。役所等の公共施設もあり、町の中心でもあるので、4人が下車しました。
江の川沿いを北へ進み、上川立駅、志和地駅、西三次駅を通過し、芸備線の運行上の境界駅である三次駅に到着します。三次駅は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線を有する地上駅です。駅構内は留置線が三次駅で、満席ではあるものの、全員着席できる人数になりました。
これから備後庄原駅まで輸送密度(2024年度)370人の区間に突入します。
三次駅は備北地域の交通の要衝で、以前は4方向へ線路が伸びていましたが、2018年には島根県の山陰本線と接続する三江線が廃止となりました。地域の人口減少やモータリゼーションによる利用客の減少に加えて、この地域における広域での移動需要に鉄道利用のニーズがないものと思われます。
これから人口減少の加速、少子高齢化で更に利用者が減少する可能性がありますので、関係人口と交流人口を増やしていく事が重要ではないかと思います。
(202511)






























































