水曜日に行くと山の民のお面が貰える!
10/14~12/11まで大阪で開催。チケット販売されたと同時に前売り券を購入しました。
今回の展示会ですが、水曜日専用のチケットがあります。
その名も『山の民Wednesday』。
なんじゃそりゃ?って感じですが、水曜日に行くと、山の民のお面が貰えるとの事。ということで、水曜日に行くことにしました。
11時openで11:00に着いたところ列が出来ており、並びだして45分後に入ることが出来ました。
1巻~40巻までのおさらいの様な展示
今回の展示は漫画だと、1巻~40巻。アニメだと、第4シリーズ終わりまで。呂不韋に政が勝利した所まででした。
巨大な漫画のコマと、原画をミックスさせたような展示。主人公、信と漂が2人で剣を合わせ戦うシーンから始まります。
そこから、漫画の主要なコマの展示を1巻から40巻までずーーーっと観ていく感じです。
途中からは、マスクでは誤魔化しきれない量の涙が出てしまい「終わる頃にはマスクビショビショになるわ。」と思って、ハンカチで目頭を押さえながら観ていました。
王騎将軍の亡くなるシーンを久しぶりに観たのですが、もう、駄目。(王騎軍の一員だったんですかね?私?)ってぐらい、悲しくて悲しくて。
亡くなる間際、王騎将軍が棟に自分が亡くなった後の話をする場面。棟は何を言われてもいつも通り、真顔でしっかりと「ハッ!!」と返事をしていました。
でも、感情を押さえる為に強く握った手に爪が強く食い込む。血が両手からポタポタ落ちる。。
「殿ぉぉぉぉぉおお!!!!」
もう、涙が止まりませんでした。。
その他、どの場面についても一つ一つ書きたいのですが、莫大な文字数になりそうなので、あと一つだけ。
今まで漫画を4周、アニメを1周観ていたのですが、改めてしっかりと理解が出来た場面のお話をします。
呂不韋と政が2人で秦国の未来について話し合うシーンです。
呂不韋は、「戦争はなくならない」と言います。金を使って国を治め、秦国無しでは他国の経済が回らぬようにして、頂点に立つという考え。
政は6つに分かれている中華を1つに統一して纏めるという考え。
呂不韋の考え方は現代的で、説得力がある。私も、もしも呂不韋が秦国の王になっていたら、今のアメリカの立ち位置が中国だったのでは?とも思ったりもしました。
そして、政が王になったからこそ、今も中国は同じ考え方なのでは?とも考えていました。
ただ、今回の展示でしっかりと話を読み込み、初めて政の言っていることが理解できたのです。
「呂不韋の考えは人へのあきらめだ。」
「人の持つ本質は、光だ。」
の意味を。
政は子供の頃、秦の王子ということで、邯鄲の皆、自分の母にすら憎みや憎悪を向けられながら過ごしていました。
そんな中、政を秦国へ脱出させようと力を貸してくれたのが商人の紫夏でした。
誰にも心を開けない政。そんな政に満月の夜、紫夏は言いました。
月がお嫌いですか?私も昔は嫌いでした まるで自分を嘲り笑っているかのように まさに"ふざけんな!"です しかしそうではないと教えてくれた人がいます 私の義父です 義父は言いました "月がいつも以上に輝いているのは、くじけぬように、はげましてくれているのだ"と
引用:キングダム
実は紫夏も辛い幼少期を過ごしていました。18年前、餓死寸前だったとき、義父に助けられ命を救ってもらっていたのでした。
そんな義父が亡くなる時に紫夏は(恩返しをまだ出来ていない)と、死んでほしくないと悲願します。すると、義父が言いました。
私の命も幾人かの命によって救われてきた その恩を余さずお前達に注いだつもりだ 紫夏 お前がこの先他人のために何かできたらそれは私にとっても大きな意味をもつ どんなに些細なことでもいい…受けた恩恵を次の者へ フフ そういうものだ紫夏 そうやって…そうやって…
そうやって人はつながってゆく
引用:キングダム
紫夏はしっかりと義父の想いを心に受け止めていました。
紫夏と一緒に秦国へ脱出を試みる政。
追っ手が迫る。政を守る紫夏。
追っ手から逃げ切った時には、紫夏の命の火は消えかけていました。
そして、紫夏は政の顔をみて、最後に言葉をかけ、目を閉じました。
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私、ここの場面は結構あっさり読んでいたんです。政を主役として見て、紫夏って人に助けてもらったのね~と。
それが、今回の展示で「政の考え方の元やないかっ!」と気がついたんです。キングダム好き!とか言っておきながら、私の知識、浅すぎましたね。
紫夏だけではない。セイキョウも、漂も、王騎も、ヒョウコウも、ビトウも、象姉も、、名も無き者達も。また、敵国の者達も。
皆一様に、残る者達の事を想い亡くなっていきました。
後に残る者達に自分の想いを託し、命を繋ぐこと。それを政は"光"と言っていたんだと。
("光"の本質を理解せずにアニメを見ていたので、「え?急にファンタジー?」と思ってしまっていました。ごめんなさい。)
現代は自分も含め、自分の事や自分の身の回りばかり考える人々が多いような気もします。
でも、今よりも何年も前、不便な世の中では人との繋がりが人を助け、人に救われていた。これが人間の本質"光"なんだ、と気付いたのです。
(私も今まで、どれだけの人たちに助けてもらってきたのだろう)気付くまで、私は呂不韋のように様々な事を諦めていた気がします。
と、キングダムの世界と今世を比べ、自分を見つめ直しております。
ちなみに、これでも私の頭の中のキングダム10%くらいの話です。これでも自我を抑えて話しています。
漫画の小さな1コマ、1つのセリフにハッとさせられること、ありますよね。それがキングダムには多すぎるのです。
どこかタイミングが合って、チケットが取れれば再度行こうと目論んでおります。
あ~本当に行ってよかった~
以上、マスクとハンカチを大量に湿らさせたキングダム展についてでした
キングダム映画の感想