すきなひととお別れしてもうすぐ5年が経ちます。


22歳から29歳(というか30歳になる2ヶ月前!)

までの8年間お付き合いしてたので、

最後に人を好きになったのはもう15年近くも前のこと。

人の好きになり方も忘れてしまってました。


そもそも人の好きになり方、よく分かってなかった気もします。


5年前にお別れしたすきなひとも、その前も、その前の前も…と数少ない経験を辿ってみても、すきだと言われて一気にすきになるパターンで。


誰でもいいわけじゃないんやろうけど、誰かに自分を好きになってほしい、誰かに認めてほしい。

努力もせずにただゆるく願いながら日々を過ごしてきました。



しかし、13年前とそのもっと前と、今とでは違ってることがたくさんあります。


もともと人に心を開くまでにとても時間がかかるコミュ障やし、ブスやし、身体もブス。

でも若さがあった。


今はもう34歳。まわりは結婚出産で今までみたいな交流ができひんなって、こじらせにこじらせた独り身。実家住みやし、フルタイムで働けてないし、重度の難病持ちやし。


人様に誇れるものが何もない。


そんなわたしを“誰かが好きになってくれる”までのステップが多すぎて、しんどすぎて、誰かとお付き合いできる自分が想像できません。


深く狭くの交友関係。

心を開ける数少ない相手はみんな20年以上の付き合いばかりです。


そのわたしがこのひとにならなんでも言える。そう思えるひとを見つけました。


普段はとても人当たりがよく社交的で。

お話するのも楽しくて。ただ、仕事の上で言い合うことは多々あり…

仕事上の必要なことを言い合える(対等な関係ではないからわたしがものすごく失礼)ひとやったはずが、どんどんエスカレートし、人が見てなければおたがい声張り上げるわわたしは泣きながらやわな言い合いすることも数度となくあるようなひとでした。

ぶつかったあとにも「これからも言いたいこと全部言いあえる仲でいたい」と(建前だとしても)肯定してくれるひとでした。


壁を乱暴に壊していくうちに、仕事以外の面でもなんでも言いたい。知ってほしい。そのひとのことももっと知りたい。そう思うようになっていました。


どの同僚よりも近いと言われる距離感に、わたしが「そっちのほうがすき」って言ったものを毎日身につけてるのを見るたびに、「たまこが“こっちがすき”っていうからこっちしか使えへんなったんやで」ってため息つかれるときに、あたたかい気持ちになってました。



…話は変わって、歳下の身内くんの話。

元々コンスタントには会ったり連絡取ってたんですが、最近急接近してしまい。


好青年なんですが、ほんまできた子なんやけど、ほんでまぁ、身内というとこにひっかかってるのもあるけど、なんか、だめで。

正直お付き合いはしたくないなと思ってます。

恋人になることや結婚は考えられへん。


わたしを好きになってくれる誰かに飛び込む。

5年間そう思ってたけど、違ったなーーーって。

あーーーやっちまった。



よくよく考えれば、お付き合いに至った彼たちに好きだと言われて好きになった時には、わたし自身に好きな相手がいてなかったな。って。


お断りしたひとに好きだと言われた時にはいつも好きな相手がいたな。って。


思った時に、あぁ、あのひとのこと好きやったんやろな。多分。ってなりました。

ストンと腑に落ちました。


休職前に急にスコン!と距離を取られるようになったので、仕事上邪険にできひんからよくしてくださってただけやと痛感したわけですが、そんな相手に落ちるてめちゃめちゃチョロいなと笑ってしまいますが。



人のすきになり方、やっぱり忘れてました。

この先、思い出すかどうかもわかりません。


でも、

新しい人のすきになり方、覚えたみたいです。

…うまく使いこなせるようにならなです。