すきなひとは今、受験を控えた浪人生で
来年から大学生の予定。
獣医、理学療法士、看護師。
進路を迷っていた彼が
看護の道を第一希望にしました。
たくさんの理由のうちのひとつは
「この中で安定してお給料がよいから」
というものでした。
「たまきを養うためにはお金がいるから」
今のところ、わたしはフルタイムで
働けるような体ではなくて
週3回勤務のアルバイター。
何年もかければ
もっと健康になってフルタイムで
働けるようになるかもしれんし
逆にSLEやAPSが悪化したり
別のどこかに異変が見つかって
働けなくなることもあるかもしれん。
わたしと一緒にいるためにはお金がいるから。
わたしは難病患者で普通の人じゃないから。
それが進路決断の理由のひとつに
なってしまったことが悲しくて仕方なかった。
病気が見つかった2年前、
「医療に転職したい。理学療法士になりたい。」
彼がそういった時も、嬉しいけれどつらかった。
笑顔で病気の話ができること、
強いなぁ、えらいなぁって
まわりからよく言われるけど
自分のことやもん。受け入れてるつもり。
自分が痛いのも苦しいのもしんどいのも、
できることが制限されてるのも
つらくないとは言わへんけど
我慢すればいいだけやもん。
でも
すきなひとは痛くないし苦しくない、しんどくない。
病気を原因にして我慢することなんて
なにひとつないはずやのに
大事な大事な何かを諦めたのかもしれない。
病気の、わたしのせいで。
わたしの病気がなくても
第一希望は看護師やったんかなぁ。
わたしがSLEなんか発症せんかったら
元気な同僚社員のままやったら
せめて治る見込みのある病気やったら
何か違ってたのかなぁ。
健康な普通のおんなのこと付き合ってたら
素直にやりたいこと探せてたのかなぁ。
わたしがわたしの病気の影響うけるのは
仕方のない、当たり前のこと。
でも、すきなひとは違うよ。
まわりがわたしのせいで振り回されるのが
つらくてつらくて仕方ないんです。
こういう時、本当に自分がいやになる。