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 CrazyRookie シーズン1始めました!

この物語は、平均150-200時間程度残業をしていた

玉ちゃんの社会人1-2年目時代のノンフィクション物語です

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「今日もうまくいきませんでしたーーーーーうううううっ」

 

飛び込みもテレアポもうまくいかず受注がなかなか取れない日々が続き、本来なら会社で泣くなよ! という感じなのだが、あまりにも辛い毎日が続き、会社に帰ったら毎日悔しくて泣いていた。

 

あまりにも毎日毎日泣いていたので

「また泣いてるわ……」会社ではそんな感じで(笑)

 

「そうか!今日もうまくいかんかったか !」

 

そう言って所長は続けた

 

玉ちゃん、そういう時はな誰に話をするといいか分かるか ?

 

と聞かれとっさに

 

「社長ですか ?」と答える

 

社長はその父のような存在でいろいろ話せる人だった

 

所長は笑って

「違うわ(笑)こういう時は、お客さまに話してみるといいんだよ」

 

と言った。もう16年も前の事なのに、はっきり覚えている衝撃の言葉。

 

「お客さんにそんなこと話してもいいんですか ?」

 

「そうだよ!明日行くお客さんに話してみようよ」

 

と所長は言ってその日は終わった。

 

次の日所長と一緒に担当しているお客様のところに行って、色々と話しているとき

 

「玉ちゃんめちゃくちゃ頑張ってるんですよ !でもなかなかうまくいかなくて毎日会社で泣いてるんです!Fさん、辛そうなときは相談に乗ってあげてください」

 

と所長が言うと

 

「そうなの ?毎日泣くくらいなんてめっちゃ頑張ってるんだね !いつでも言ってね !」

とFさん

 

「どんな状況?」お客さんが私の相談に乗ってくれるの?

通常逆だよね?

 

頭に???しか思い浮かばない。

 

それからというもの、仕事の電話で掛けたにも関わらず

「元気?」とお客さまから聞かれ

 

「実は元気が今ないんですー !全然仕事が取れないんですー !」と

その時に困っていることを話すようになり、

 

「それはこうしたらいいんじゃない ?こういうのが最近欲しいと思ってると思うよ !」

 

と色々アドバイスを頂き、お客様というより先輩のような存在になり、ついには

 

「いつもお世話になっております!」と電話をすると

「はい、いつもお世話しています!」と返されるようになり、

笑ってしまった。

 

この関係がいいか悪いかはその人のキャラクターにもよるけれど、私にはとても合っていて、仕事の話以外のたくさんのプライベートの話を共有して、関係性に深さが出た。

所長と言えば本当にお客さまいろいろ隠さない人で、いろんな方にかわいがられていていつも人気者だった。

(男性で当時40歳くらい)

 

最近になってなんでお客さまに相談するのか分かった

それはきっと、自分をさらけ出してお客様との関係性を深める事とお客様からのアドバイスには、仕事のヒントがたくさんあるということが分かった。

 

そしてなにより

私の1番のファンになってくれていた!!

 

ちなみに私は今、営業をして頂くになったけどこんなに愛嬌がある営業さんに出会ったことはない !

愛嬌の天才は私か所長かくらいでしょうか(笑)