トライアル雑誌 自然山通信(川内村での業務)の専属メカニックとなりました (  ̄▽ ̄)


と言っても、自然山通信主宰のトライアルお勉強会で使用するトライアル車の保守点検と修理業務請負なんですが


以前から度々修理依頼は受けていたのですが、土曜日にやったトライアルスクール時にお願いしたいとの事


で早速、1台お預かり



左側のスコルパ TYS125F 2号機

先月行われたトライアルコンペの片付け業務中に、田んぼ畦道から沢に落下してしまい、以後 エンジン始動不良と始動してもエンストする症状が直らないとの事

片付け業務に参加されてた方がキャブレターをバラして見てくれたそうですが、ダメだったらしい

その他、車体廻りの補修なども平行作業と言う事で、雨っぷりでしたが作業です



雨を避けながら ガレージ入り口付近で作業

まずはキャブレターのオーバーホールから

エンジンからキャブレターを取り外して


ジェット類の詰まり等を確認する為にフロート室の取り外し


ん?

ジェットのバッフルが取れとるわ

樹脂製なんで 緩くなってしまった模様

ちょっとした事をやって、強制的に落下して来ないようにしちゃいました

ジェット類やキャブの各通路詰まりなどを点検して、キャブ吸い込み側をコンディショナーを散布して洗浄


吹き返しのせいで真っ黒になっていた吸い込み側も、コンディショナー洗浄で綺麗になりました

写真は1回目の洗浄後

何回か洗浄作業を繰り返し、詰まりや汚れを徹底的に除去です

ここで、エンジン始動不良と始動してもエンストする原因ー発見


キャブレターのアイドリング域とアクセル開け始め領域に関与しているエアスクリューが時計回りに全締め状態になっておった (ーωー)

なんでやねん(`Д´)ノ

預かる前にオーバーホールしてくれた方が 締め込んだまま忘れてエンジン始動を試みたんかな?

もしそうなら、掛かってもアイドリングしないし吹け不良になるはずよね

とりあえず  基準と言われる 1回転半 反時計回り方向へエアスクリューを回して仮セット

キャブをエンジンへ取り付けて、エアクリBoxやサブフレームなども取り付けて エンジン始動確認作業

セル付きではありませんので  ひたすらキックなんですが、何回キックしてもエンジン掛からず(ー_ー;)

プスンとも言わん

試しにスパークプラグを取り外して点検


真っ黒やんけ💢

しかも清掃してもスパークしないので  お亡くなりだし

熱価番号違いですが、イリジウムでは無くノーマルのスパークプラグがありますのでそちらに交換

交換後はキック1発始動だし

ちなみにスクールで使用するトライアル車は、アクセルが1/4位しか動かないようにギブスを入れております

※初めてトライアル車に乗る方が暴走しない為です

アクセルが開かない上に極低速走行と言う悪条件の連続で、電極廻りのカーボン沈着が酷くなったのでしょうね

高回転域まで空吹かしをしていればカーボン沈着は防げたと思われますね

と、余計なスパークプラグ交換となりましたが、作業後はアイドリングも吹け上がりも良好となりました


最後に、チェーングリスと泥でコーティングされたチェーンのメンテナンス


こんなチェーンを


1コマ1コマ洗浄して綺麗な状態に

一応、保安部品が付いた車両なんで電装品の作動確認もありましたが別件が急遽入りましたので、電装品点検は後日と言う事に


自宅庭でのテスト走行もバッチリ

スクール使用車両の中で1番乗り易い車両になってるかもです