先日、ブログのアクセス解析を見ていたら、過去に書いたライオンの記事へのアクセス数が増えていることに気づきました。

嫌な予感がしました。
まさかと思い、急いで東山の公式サイトを見てみると、
 

 

やはりそうでした…。

サンは超高齢のライオン。
最近は歩く姿を見ても足腰が確実に弱っている様子が見て取れたため、もし万が一、逝ってしまったとしても悔いが残らないようしっかり見守って行こうと考えていた矢先でした。
 

 

 

スマトラトラのクンデに続き、サンまでも…。
どうしてもっと早く行動しなかったのかと悔やまれます。
 

 

 

サンは2001年7月25日に旭山動物園で生まれ、2005年5月に東山に来園しました。

 

 

 

以来18年という長きにわたり、この獣舎で暮らしてきました。

 

 

 

22歳という長寿で、人間にたとえるなら100歳くらいだそうです。

 

 

 

死因は老衰。
昨年の2月に17歳で亡くなったクンデと同様、見事に天寿を全うしました。
 

 

 

こちらが東山のライオンたちの獣舎。
東山のライオン舎は深いモートに囲まれています。
 

 

 

開園70周年を記念して「ワ~オチューブ」という施設が整備され、これまでモート越しに遠くから眺めていたライオンたちを間近で見られるようになりました。

 

 

 

ライオンたちが観察ブースのガラスのすぐ横でくつろいでいることもしばしば。

 

 

 

正に目の前にいるライオンはとても大きくて迫力があります。

 

 

 

こちらは2021年3月、サンが19歳の時に撮った写真。
間近で見るとさすがに年齢を感じさせますね。
 

 

 

爪を研ぐサン。
どうやらこの子たちには爪研ぎ用のお気に入りの木があるようです。
 

 

 

 

爪研ぎの後ろ姿。

 

 

 

鋭い爪を持っていることがわかります。

 

 

 

こちらは毛繕いの様子。

 

 

 

肉厚の長い舌ですね。

 

 

 

ネコ科ならではの仕草でかわいらしいです。

 

 

 

あくびをするサン。

 

 

 

お昼寝をするサン。

 

 

 

へそ天のサン。

 

 

 

ガラスの色が出ちゃっていますが、これは寝室から運動場をのぞく様子です。

 

 

 

そして、あくびをひとつ。

 

 

 

こちらは逆に運動場側から寝室の中をのぞく様子。

 

 

 

水を飲むサン。

 

 

 

寝室でくつろぐサン。

 

 

 

寝室では横になっている姿を見ることが多かったように思います。

 

 

 

特に歳をとってからはそうでした。

 

 

 

寝室は床暖房になっているため、寒い時期はその上で気持ち良さそうに寝ていました。

 

 

 

でも、ここでサンの姿を見ることはもうありません。

 

 

 

最後に、ペアの「ルナ」と一緒にいる姿。

 

 

 

サンを見つめるルナ。

 

 

 

見返すサン(というより怒ってる?)。

 

 

 

でも、サンはルナが大好き。

 

 

 

見つめ合う2頭。

 

 

 

サンとルナは仲良しペアでしたね。

 

 

 

しかし、お相手のサンがいなくなり、ルナはひとりぼっちになってしまいました。
子ども2頭とサンに先立たれたルナ。
ライオンのメスは群れで暮らすもの。ひとりのルナが不憫でなりません。
 

 

 

これは昨年の12月24日に、外出したついでにふらっと東山に立ち寄った際に撮った写真。
これがサンを撮った私の最後の写真になってしまいました。
 

 

 

旭山で生まれ、22年の生涯を東山で終えたサン。
動物園の動物が死ぬと、いつもひとつの思いが頭をよぎります。
果たしてこの動物は動物園に生まれて幸せだったのかと。

 

 

 

 

サン、お前の気持ちはわからないけど、これだけは伝えとくよ。

「ありがとう。」

長きにわたり、お疲れさまでした。
故郷に帰って安らかにお休みください。

合掌