東山動植物園に通い出して丸10年。
最近ふと、自分はどうしてこんなに動物園に執着しているのだろうかと考えることがあります。(正確に言うと動物園ではなく「動物」になのですが。)

職場のみんなに、自分が足繁く東山動植物園に足を運んでいることを伝えると反応は2つ。

ひとつは興味を示してくれるパターン。

「最近、東山動物園って変わったよね。」とか、
「おすすめはどこ?」
「どの動物が好きなの?」

などと聞かれます。こういう反応は圧倒的に女性が多いです。

そして、ひとしきり私が動物たちについて語った後、最後に相手が「久しぶりに行ってみよかな。」となることも、ままあります。
そういう人が、後日、「動物園に行ってきた!」と報告してくれると、とても嬉しくなります。

もうひとつの反応は、ごく希にですが馬鹿にするパターン。

 

「動物園? まじ?」

「ひとりで?」

「どうしちゃったの?」 など。


こういう反応をする人は、動物園は家族連れやカップルが遊びに行く所で、おやじが1人で行く場所ではないというイメージなのでしょう。(実際、見かけるのは家族連れやカップルがほとんどなのですが…。)

こういう反応をするのは100%男性です。
まあ、何を言われようが私は全く気にしませんけど。

このように日々の暮らしの中で、何かのきっかけで動物園の話になることはありますが、私はこれまで私の知り合いで動物園に “通っている人” に出会ったことはありません。

一方で、動物園に行くといつも見かける「常連さん」と言われる人たちもいます。しかし、世間一般からするとメジャーな存在ではないでしょう。

ましてやそれが「おやじ」ともなると、“ちょっと変わった人” に見られがちです(笑)。


随分、前になりますが、園の正門を入ったところにある胡蝶池で、池にいるカモたちに餌をやっている一人のおばあさんと話をしたことがあります。

何でも動物園のすぐそばに住んでいて、近くのスーパーでパンを買って、カモたちに食べさせていると言います。

そのおばあさんがこんなことを言っていました。

「動物は心がきれいだでいいわ。うちの親がよく言っとった。人間、どんなにいい服を着とっても、心が汚くてはだめだって。」

 

 

 

確かにそうだなと思いました。

何だかとげとげしい嫌な出来事ばかり目につく今の世の中。
日々シンプルに命をつなぐことだけに生を費やす動物たちの姿にほっとしている自分がいるのかもしれません。

みなさんは、これから先、世の中がどうなっていくと思いますか?
きっと私の心の奥底には人間に対する不信感があるのだと思います。

物言わぬ無垢の者たち。

また来年もきっと通うのでしょう。
しばしの癒しを動物たちに求めて。

 



 

 

最後に。

本年、拙ブログを訪れていただいたみなさま。
本当にありがとうございました。

来年もまた、みなさまと動物たちを通した良いご縁がありますように。

それでは、どうかよいお年を!


(おまけ)