東山動植物園で2年に1度開催される「人気動物ベストテン」。
イベントの期間中には、園内の各獣舎にその動物のPRポイントが書かれたポスターが貼り出されます。
今回は、そのポスターを紹介するシリーズの最終回。
全53枚のポスターの最後の15枚を紹介します。
それでは、どうぞ!
どうでしたか? 今回のポスターは。
シリーズの最後に、今回、掲示されたポスター全体について私の感想をひと言。
まず、次の写真を見て欲しいと思います。
実はこれ、先回の第24回人気動物ベストテンで作成されたポスターです。
ちょっと小さくて見にくいのですが、他のポスターもこんな感じでした。
どうです? 見た感じ。
先回と今回のポスターを見比べて目につくのが、先回のポスターの 「手作り感」 です。
飼育員さんたちが、自分の担当する動物をアピールしようと工夫をこらし手作りしたポスターは、それだけで伝わるものがあります。
東山ではこのような手作りの掲示物はほとんどなく、当時はとても新鮮に映りました。
それに比べ今回のポスターは随分簡素化され、合理的になった印象。
単に手法の違いなのかもしれませんが、全体的にちょっと味気なくなってしまった感じがします。
ポスターの作り方が変わったのは、飼育員さんたちの手間とか、見やすさとか、アピールの仕方とかいろいろな議論があったのかもしれません。
もちろん、いろんな考え方や方法があっていいと思います。
ただ、どんな形をとったとしても、そこから動物たちへの愛情や熱意が常に感じられるイベントであり続けて欲しい。
やる気がない動物園。
動物たちが辛そうにしている動物園。
そんな動物園を見ることほど寂しいことはありませんから。
(おまけ)
11月20日(日)に人気投票の結果発表がありました。
結果は次のような順位でした。
のべ15,810名が投票し、投票総数 47,428票だったそうです。
すごい数ですね。
ちょっと気になったのが、公式サイトで、10位から6位までは得票数と前回順位との比較が公表されているのに上位5位はされていないこと。
そちらのデータの方が、みんな関心があるような気がしますけど。
いずれにしろ、上位に入った動物たちは、それらの動物を気にかけている人が多いということ。
こういったデータを今後の啓発活動に活かすといいと思います。
最後の最後になんですが。
人気動物だとかいってお祭り騒ぎしているのは私たち人間だけであって、とうの動物たちは、昨日も今日も何ら変わらない毎日を檻の中で送っていることを想像すると何だか笑ってしまいます。
自分も含めですけど…。