園内を歩いていると、遠くの方でライオンたちが吠えているのが聞こえてくることがあります。

ライオンの鳴き交わしです。
1頭が吠え始めると、それに呼応して他のライオンたちも吠え始めます。
私の経験では、餌の時間である午後4時過ぎに行うことが多いように思います。

目の前でこの鳴き交わしを見たことはあまりありませんでしたが、この日は、たまたまライオン舎の室内をのぞいていると、ルナが吠え始めました。
 

 

 

室内で横になっているルナ

 

 

 

その隣の檻ではサンが休んでいます。

 

 

 

しばらく見ていると、やおらルナが起き上がり、

 

 

 

大きな声で吠え始めました。
そして、隣の部屋でサンも起き上がり、
 

 

 

それに応えるように、腹に響く野太い重低音で吠え始めたのでした。

サンは今年21歳の超高齢のライオンです。
でも、どんなに年をとっても、「俺が群れのリーダーだ」と言っているようで愛おしくなりました。

随分、昔(6年前!)に撮ったライオンの鳴き交わしの動画がありました。きれいに撮れていませんが、鳴き交わしの雰囲気だけでも(汗)。
オワァ~、オワァ~と、隣から聞こえてくる鳴き声がルナです。
 

 

 

この鳴き交わしは、屋外では見たことがありません。
恐らく、室内で姿が見えない仲間に、自分がここにいることを知らせているのでしょう。

他にも東山で暮らす動物で言えば、シンリンオオカミやフクロテナガザルもそうですね。
鳴き交わすことによって、群れやパートナーとの絆を確かめます。

(ケイジくんは、パートナーのマツさんに先立たれ、今はひとりぼっち。でも、先日、ひとりで鳴いていましたよ……。)
 

 

 

 

明日9月19日に、東山恒例の「長寿動物を祝う会」が開催されるとのこと。
今年の表彰対象はサン(21歳)だそうです。
 

 

 

隣の丘の上の檻で、スマトラトラのクンデも頑張っています。東山おじいさんコンビでサンも長生きして欲しいものです。

明日はちょっと台風が心配ですが、サイトを見てみると室内で開催するようですね。
ぜひお祝いしてあげたいです。