行っちゃいましたね、ウォンバットのウォレス。
 
このような、さよなら記事を書くつもりはなかったのですが、東山のサイトで、ウォレスの引っ越し記事を読み返していたら、妙に寂しくなっちゃって…。
あのずんぐりむっくりの体型といい、何だか憎めない愛嬌のある子でしたから。
 
 
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これが東山のウォレス君のお家でした。
 
 
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この子がウォレス

5月28日に、長野市の茶臼山動物園に引っ越しました。
 
2018年05月22日 東山動植物園サイト
 

転出理由は繁殖?

 

でも、茶臼山で暮らすお相手の 「モモコ」 ちゃんは25歳。ウォレスも21歳で、かなり高齢です。
茶臼山のサイトにも書いてありますが、繁殖と言うよりも、2頭の老後の安穏な暮らしのためというべきでしょうか。
 
長野市茶臼山動物園サイト
 
 
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獣舎の掲示
 
1996年9月生まれ、21歳の男の子。オーストラリアのタロンガ動物園から東山にやって来ました。
オーストラリア南東部やタスマニア島に生息し、コアラやカンガルーと同じ有袋類。お腹の袋で子育てをします。
 
 
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いっ時、こんな掲示もありました。
 
バックヤードのウォレスの様子を伝える貴重な掲示でした。
大きな画像を載せておきましたので、ぜひ拡大して見てみてください。
 
 
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ウォンバットは穴掘りが得意
 
地面に掘った巣穴は30mにも達する! と書いてあります。
 
 
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東山の獸舎もこんな感じでした。
これ全部、ウォレスが一人で掘ったのです。あの小さな体ですごいですね。
何せ30mですから。
 
 
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前足の爪
この熊手のような爪で穴を掘ります。
 
ウォンバットの穴掘りの様子が YouTube に紹介されています。 「ウォンバット 穴掘り」 で検索してみてください。 ウォレスの穴掘りの様子も投稿されていますよ! 前足と後ろ足で上手に穴を掘る様子がよくわかります。
 
このように穴掘りが大好きなウォンバット。この習性から、「育児嚢」 (お腹にある子育て用の袋) は、穴を掘る時に袋の中に土が入らないように、何と入り口がお尻の方に向いています。
 
後、ウォンバットと言えば、硬いお尻。
敵から身を守るために、巣穴に逃げ込んでお尻でふたをします。 さらにしつこい敵にはお尻を使った驚きの攻撃が…。
 
詳しくはこちらを見てね。
 
ダーウィンが来た!  2015/10/18
 
動物の生態は不思議に満ちあふれています。
 
 
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ウォレスのお気に入りは土管
 
ウォンバットは夜行性。昼間はここで寝ていることが多かったです。きっと巣穴に似た円筒の形が安心するのでしょうね。
 
 
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何ともまあ、かわいらしい寝姿だこと。
 
きっと穴掘りをしていたのでしょうね。口の周りに土をいっぱいつけています。
 
 
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とっても気持ちよさそう
 
 
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冬場は、飼育員さんに干し草のベッドを作ってもらいました。
 
 
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暖かそうですね。
 
 
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このように土管の外で寝ていることもありました。
 
 
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隅っこで、落ち葉を集め、にゃんこのように丸くなって寝ています。
 
 
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秋うららに誘われてお昼寝ですか。
 
 
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何ともまあ、愛嬌のある体型です。
 
 
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飼育員さんとウォレス

ウォンバットはとても人懐こいようです。
 
 
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YouTube にも、飼育員さんに撫でてもらっている動画がありました。
 
 
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掲示によると ウォンバットは 「イネ科の固い草が大好き」 とのこと。
 
 
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ウォレスは 「ブリーディングローン」 なので、いつか東山に戻って来るかもしれません。
 
 
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でも、ウォレスは高齢です。
彼の残りの "ウォンバット生" を考えると、ひとりでいるより、相棒と一緒にいさせてあげた方が幸せなのかもしれません。
 
 
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これが、私が撮ったウォレスの東山最後の写真になってしまいました。
自分で掘った穴の中で、すやすやと寝ています。よく見えませんが、いつものウォレスらしくて、これでいいのです。
 
 
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さよなら、ウォレス。
ありがとね。
 
 
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茶臼山での暮らしが、楽しく幸せな日々でありますように…。 (祈)