えらい昔になってしまいましたが、4月19日に行われた 「ハクトウワシ」 のアニマルトークです。
 
 
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いつもの告知板
 
 
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新しいハクトウワシ舎
 
北園アメリカ大陸コーナーに完成した獣舎です。 以前、暮らしていた猛禽類舎と比べたら、3倍以上?の広さはあるでしょうか。
 
 
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4月17日に、名古屋・ロサンゼルス姉妹都市提携55周年記念 「ハクトウワシ舎オープン式典」 が開かれました。
残念ながら、私は行けませんでしたが。

 

 
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写真は、いつもアニマルトークの最後にされる 「みんなで応援募金」 の案内です。
 
 
新獣舎では、2羽のハクトウワシが暮らしています。
 
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「キティー」 ちゃん
 
去年の11月に、和歌山のアドベンチャーワールドからやってきました。
メスです。
 
 
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「キャロル」 ちゃん
 
動物園のブログによると 「ハクトウワシ舎の公開式典で駐日アメリカ合衆国大使の キャロライン・ケネディ氏 よりご祝辞を賜ったのにちなみ、キャロルと名付けました。」 とのこと。

 

 
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この子もメスです。理由はよくわかりませんでしたが、日本ではオスは手に入らないそうです。
 
頭も白くなく、くちばしも黄色くない、まだ 3歳 の若鳥です。
ハクトウワシは、5歳から6歳で性成熟するとのこと。この子もキティーみたいに、次第に頭が白くなっていくんでしょうね。
 
この時は、まだ環境に慣れておらず、餌をあまり食べないとおっしゃっていました。
ちょっと心配。
 
 
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東山名物 「鶏頭」
 
ハクトウワシは猛禽類。 肉食の鳥です。
 
 
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これは多分、「馬肉」 でしょう。 「鶏肉」 も食べさすそうです。
 
 
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そして、「ほっけ」
 
ハクトウワシは魚食性が強い鳥。アメリカ、カナダ、アラスカの水辺に住み、魚を捕って食べるそうです。

 

 
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「オイカワ」
 
獣舎の一角に生きた魚の餌場が設けてあります。
ただ、この魚は小さすぎて捕らないかも、とのこと。
 
 
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北園のここら一帯は、「絶滅の危機を脱した動物たち」 というテーマで作られているそうです。
 
シンリンオオカミアメリカバイソン、そして、この ハクトウワシ
"人間がからんだ絶滅の危機という悲しい歴史をたどった動物たちを1か所に集めて展示し、自然保護について考えてもらう というねらい" だそうです。
 
ただ、看板は出ていますが、立ち止まって読んでいる人はほとんどいません。このテーマを理解しながらこのコーナーの動物たちを見学する人は、残念ながらほとんどいないでしょう。
もう少し工夫が必要だと思います。
 

 

ハクトウワシのお話は、要約すると、こんな感じでした。
 
ハクトウワシは、18世紀末、約5万ペア 生息していたが、開発による環境悪化や家畜や魚を食べる害鳥として駆除されたため、急速に数を減らした。
 
さらに、殺虫剤のDDTが水に溶け出し、「プランクトン」 → 「アミ」 → 「魚」 → 「ハクトウワシ」 という食物連鎖の中で、ハクトウワシたちの体内に、高濃度のDDTが蓄積されていった。
 
その結果、卵の殻が柔らかくなる異常が発生し、繁殖率が著しく低下したハクトウワシは、40年ほど前に、500ペア まで減ってしまった。
 
その後、DDTは使用禁止になり、営巣地の保護や動物園での繁殖などの取り組みを行い、今ではレッドリストから外れるまでに回復した。
 
とのこと。
 
つくづく思います。
ヒトという動物は、とことん 身勝手 な生き物です。

 

 
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最後の質問コーナーで、「どんな鳴き声ですか?」 という質問があって、表現に困っていらっしゃいました。 そりゃそうですね。
 
この写真は別の日にキティーを撮ったものです。 この日は、理由はわかりませんが、よく鳴いていました。
鳴き声は、甲高い声で、「きぃ~、きぃ~」 (ぴぃ~、ぴぃ~?) ってな感じ。
とても大きな鳴き声で、遠くからでもよく聞こえます。 聞きたい方は、You Tube で検索するとハクトウワシが鳴いている動画が出てきます。

 

 
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撮った写真を眺めていると、改めて鳥たちの羽がとても美しいことに驚くことがあります。
 
 
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いつか撮りたい羽ばたくハクトウワシ!
 
鳥はやはり、羽を広げ飛翔する姿が一番美しいですね。
まだ、このケージは広い方ですが、東山にはキジ・ツル舎など形態展示型の旧態依然とした獣舎もあります。 ぜひ、鳥たちが自由に羽ばたくことが出来る大きな獣舎に改修して欲しいです。
 
 
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ハクトウワシは、アメリカの国鳥
 
ちなみに、日本の国鳥は?
「キジ」 ですね。ツルではありません。キジは、旧一万円札の裏に描かれていました。
ちなみに、国花、国獣、国石なんてものまであるようですね。

 

 
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彼女は広々とした獣舎に移れて
よかったです。
 
 
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空を飛ぶ鳥たちにとって、自由に羽ばたけることが一番幸せなことなのだから。