ノビロ採り
昨日は雨上がりの好天で、新緑のはっぱの色が微妙に違い、
色違いを見るだけでも、楽しい散歩です。今年2回目のウグ
イスの鳴き声を聞きながら、多摩川の出会いまで散歩です。
爺さんが土手に座り込み、シャベル片手に泥を掘り、左手で
野菜を一束、持っている。直ぐに「爺さんノビロ採ってんの」
と、声を掛ける。その爺さん、斜面のほうが大きいよ。晩酌
のオカズなるからよーと、よく捜せばと教えてくれた。「亀
の甲より年の功」とばかり、道中を捜す。ある有る。流れ着
いた竹を拾い、石で先を尖らし、小形シャベルに。
1時間もすると、1cm球のノビロが、約500g(60本)ほど、
取れた。水ぬるむ、川辺に腰を落とし、泥を洗い落とし、根
と茎を切り、調理の真似事をした。女房殿は、その後がめん
どくさいのよーと?晩酌は、それこそ辛い珍味で酒が進んだ。
これからも孤独な老人には声を掛けようと・・・ 伊藤