雨の中に佇む奈良の鹿。 雨に濡れても普通に過ごす鹿 | たまきちのブログ

たまきちのブログ

2006年元旦 ピンクとブルーの巴にくるくる輝くお日様を見ました。

木村 正治

雨の中に佇む奈良の鹿。

雨に濡れても普通に過ごす鹿。

奈良では当たり前のように鹿の親子が

人間慣れして逃げず堂々と道を横切ります。

これだけ雨に濡れても風邪をひかない鹿。

夜は奈良公園や若草山の木々の木陰で

眠っています。

極めて健全な鹿。

現代社会の人間よりも健康かも知れません。

鹿はワクチンなど打ちません。

鹿はマスクもしません。

しかし健やかです。

風邪をひいてダウンしている鹿を見たことが

私はありません。

きっと鹿は免疫も高いのでしょう。

現代社会の人間は怯えるようにワクチンを打ち、

薬に頼りますが頻繁に体調を崩して病気になります。

何かがおかしいと感じませんか?

野生動物や自然の摂理に生きるものは健やか

なのだと気付きます。

ちなみに紀伊半島や吉野辺り、大台ケ原など

では時々、野生の鹿に遭遇する事がありますが

奈良公園や宮島の鹿とは違って人が近づくと

即座に逃げます。

野生動物の本来の姿ですね。

一定の距離以内に近づくと野生の鹿はパッと

逃げます。

16年前になりますが、大台ケ原の牛石ケ原を

歩いていると野生の鹿の群れがくつろいでいました。

私が歩み始めた次の瞬間、何と野生の鹿の家族が

同時に四方へ走り去っていきました。

野生の知恵、本能の生存本能だなと感心しました。

同じ方向に全ての鹿が逃げたなら襲われて全滅

の恐れがあります。

しかし同時にそれぞれが四方に散って逃げることで

例え鹿の1頭が襲われても他の鹿は逃げる事が

できます。

野生動物の姿に感じ入りました。

また野生の鹿は私が森の中を歩いていると

随所から奇妙な鳴き声を放ちます。

様々なオクターブの鳴き声を放ちます。

きっと鹿のグループで何かの合図をしているの

だろうと感じました。

野生の鹿に感じ入り、大台ケ原から車で

山麓まで降りようと帰り始めると鹿が1頭

森から現れて頭をカクンカクンと上下させました。

そして車を走らせていると次の木々の間から

また鹿が1頭現れて頭をカクンカクンと上下させます。

そしてまた次の木々から鹿が現れ、更にまた

次の木々から鹿が現れ、という感じで私が走らせる

車の前方に次々と鹿が1頭ずつ現れては頭をカクン

カクンと上下させる光景がしばらく続きました。

まるで野生の鹿の群れによるお見送りのように

感じられた不思議な光景でした。

勝手な想像ですが私が大台ケ原の森の中を歩いて

いる時に随所で聞こえた様々なオクターブの鹿の

鳴き声は会話だったのかも知れませんね。

「ク〜ン、誰だろう?」

「キ〜ン、キ〜ン、怪しい人間ではなさそうだ」

「クイ〜ン、間違いないかな」

「キュ〜ン、大丈夫だ」

「ク〜ン、波動も邪悪ではないぞ」

「キュイ〜ン、この森を訪れた目的は?」

「ク〜ン、悪意は無さそうだ」

「キュ〜ン、先程は俺達を襲わなかったよ」

「キ〜ン、ならば大丈夫だな」

「クイ〜ン、皆で見送ろうか」

というような野生の鹿のグループによるやり取り

だったようにも感じました。

野生動物を眺めていて様々に気付くことや

感じる事があります。

自然の摂理に沿った在り方というものの大切さ

を感じます。