”( ̄_ ̄;) 「そんな由縁が……」” | たまきちのブログ

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2006年元旦 ピンクとブルーの巴にくるくる輝くお日様を見ました。

赤い糸の由縁だそうです。

 

笹原 俊

@shun_sasahara

 

唐の時代、杜陵の役人をしていた韋固は、結婚相手を探していました。 

しかし、縁談はなかなかまとまらず、時は過ぎていきました。

 それでもなんとか、潘家の娘との縁談にこぎつけた韋固はお見合いのため、宋城にやってきました。

 約束した店の前まで来ると、早朝の月の下で 一人の老人が書を読んでいました。 

韋固が尋ねると、老人は冥界の役人で、 婚姻を司どっていると告げました。 

将来夫婦となる男女を、赤い糸でつなぐのが 彼の仕事だというのです。 

韋固はさっそく、今からお見合いする潘家の娘との 縁談がまとまるかどうか尋ねました。 

老人「絶対無理じゃ。お前さんはすでに、別の相手と 赤い糸で結ばれておる。」

 韋固「それはいったいどなたですか?」

 老人「そこの広場におるよ。見てみるか?」

 老人とともに韋固が広場に向かうと、 そこでみすぼらしい老婆が、幼子をあやしていました。

 老人「あの3歳の女の子が、お前の運命の人じゃ」

 韋固「そんな馬鹿な!」

 納得がいかない韋固は、刀を抜き、女の子に斬りかかりました。 

しかし狙いが外れ、額を傷つけただけで、女の子と老婆は逃亡します。 

それから14年後、韋固は、相州の参軍に昇進しました。 

上司の王泰が、彼の仕事ぶりを気に入り、韋固と自分の娘を結婚させました。

 娘は、17歳の美少女でした。 

2人は幸せな結婚生活を送っていましたが、 妻が、いつも額に飾りをつけており、

寝る時も入浴の時も外さないのを不思議に思い、そのことを尋ねました。

 妻「私は3歳の時、乳母に連れられて宋城へ行き、暴漢に襲われました。 

その時、額に傷がつき、それを隠すために、いつも飾りをつけているのです」 

すべてを察した韋固は、妻の額の傷をつけたのが自分であることを告白し、

妻に許しを請いました。 

妻は韋固を許し、2人は末永く幸せに暮らしました。 

この事件以降、運命の相手は、赤い糸で結ばれている と、言われるようになったのです。