まるぞうさんの備忘録より

 

虫の声を聴くことが出来る「日本語脳」

 

私達が日常的に使う擬態語、これは外国人が
日本語を習う時の難しさの一つとなっている
そうです。
歯医者さんで「カチカチ」して「ギリギリ」
してとか。
私達は普通に会話してますが、外国人だと
「どちらが縦に噛むんだっけ?横だっけ?」
と悩むそうです。

日本語に擬態語が多いことは、「日本語脳が
自然と会話する言語」である、ということと
関係が深いかもしれません

韓国語
韓国語も日本語と同じくらいオノマトペが
多いと言われます。
しかし、韓国語脳では虫の声は雑音にしか
聴こえないそうです。
韓国語は日本語と異なり「子音で終わる
言葉も多い(閉音節)」であることが
関係すると言われています。

アイヌ語
アイヌの人たちは縄文人と同じD系統遺伝子を
強く持つ人達です。
アイヌの伝承から彼らが自然と会話する人たち
であるということも皆さんご存知のことでしょう。
しかしアイヌの言葉は子音で終わる単語も多く、
日本語やポリネシア語のような「開音節(単語が
母音で終わる)」ではありません。

ポリネシア語
サモア、ツバル、タヒチ、ハワイ、マオリ、
トンガなどの言葉です。
彼らの言葉の脳は、私達日本語脳と同じ様に
虫の声を言葉として捉えます。
ハワイ語の動画など聴くと懐かしい感じが
いたします。
ポリネシア語は日本の擬態語のように畳言葉
(重ねる言葉)が多いことも共通しています。
日本語で「人々」「家々」「山々」「いそいそ」
「そわそわ」「こそこそ」「ぶらぶら」
ハワイ語だと「ホロホロ(そぞろ歩き)」
「ウィキウィキ(速い)」「ピコピコ(てっぺん)」。
インドネシア語は「オラングオラング(人々)」
これは日本と同じです。
 

日本語を話す人の脳は虫の音を言語として捉える。

というのは有名な話です。
日本語は母音が強く、ほとんど全ての音節が母音と

子音のセットになっている発音体系も関係して

いるのかもしれません。

私と他人の境界が薄い。
また他の言語と比べて日本語の特長として
・主語があいまい
・形容詞が強い
ということもあるようです。

英語や中国語などの他言語は
・「主語」+「動詞」
が基本であるのに対して日本語は
・(主語曖昧)+「形容詞」
というパターンが非常に多いということです。

日本語の主語が曖昧というのは、日本語脳は、

自分と他人の境界線が薄いのではないかと

思います。

英語や中国語を話す人に比べて日本語脳の人は

自己主張が少ないということと関係するのでしょう。

また「主語が曖昧」ということは「形容詞中心」

ということにも繋がるのでしょう。

「動き」ではなく「状態」としてこの世界を

捉えている。

縄文時代から受け継いだ言霊のDNA。
外国の方でも日本に長く住み日本語で思考する

ようになると、日本人的になると言われます。

それは
・母音が強い発音

 自然の音を声として捉えられるようになる。
・主語曖昧で形容詞が強い

 自分と他人の境界が薄くなる。
 

現代の日本語の中にもその骨格として脈々と

受け継がれている。

 

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童謡「虫の声」

あれ 松虫が鳴いている 

ちんちろちんちろ ちんちろりん
あれ 鈴虫も鳴き出した 

りんりんりんりん りいんりん 

秋の夜長を 鳴き通す 

ああ おもしろい虫のこえ

 

きりきりきりきり こおろぎや 

がちゃがちゃがちゃがちゃ

くつわ虫
あとから馬おい おいついて 

ちょんちょんちょんちょん すいっちょん
秋の夜長を 鳴き通す
ああ おもしろい虫のこえ

 

 

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