まるぞうさんの備忘録

 

日本に始めてキリスト教の宣教師が来たときに、

民衆への布教に苦戦したという記録があるそうです。


キリスト教の宣教師 に対する画像結果
 

「キリスト教の神様を信じると永遠の天国に行けるんですね。」
「そうです。キリスト教に改宗すれば救ってくださいます。」
「でも改宗しないと駄目なんですね。」
「はい。改宗しないものは地獄で永遠の業火で焼かれます。」

「じゃあ、自分たちのご先祖様は?ご先祖様たちは地獄行き?」
「はい。改宗しないものは、永遠の地獄です。」
「そんなのおかしいじゃない? 神様は万能なんでしょ?

 どうして自分たちのご先祖様を救ってくださらないの?」
「・・・それは。そういうものだからです。」

「ご先祖様たちは地獄で、自分たちが天国なんて行けない。

   なら自分もご先祖様たちと同じ地獄でいいです。」
「・・・」


 感謝イラスト に対する画像結果 ご先祖様と一緒で

 

 

このように一般民衆からの、素朴だが鋭い質問で、

日本での布教は四苦八苦したそうです。

 

それは昔からの大半の日本人がそうであるように。

そのバランスがあまりにもアタリマエなので。

 

身体については「親からもらった大事な身体」という

表現があります。

自分の身体へのリスペクトを表す表現です。
もちろん現代医学は大切です。

身体を大切に活かすために、現代医学が役立つことは

たくさんあります。
しかし、自分の身体の中にも数十億年という大自然の

叡智の最前線が存在していること。

古来から日本人の多くは、漠然と感じていたと思います。

 

日本人は無宗教なのに、どうして誰もがどの国の国民より

宗教的で道徳的なのか。

海外から日本を訪れた多くの人が疑問に思うそうです。
一神教の国の人たちからみたら、日本人は無宗教なのに、

教祖・経典・戒律を与えられていないのに、

どうしてマナーが良いのか。

どうして礼儀正しいのか。

どうして公正なのか。

不思議に思う人が多いそうです。 


古来から日本人は、お天道様を大切にする民族でした。

日本人の大半の心の中には「心のお天道様」がいるから。
これは特に教えられることでもなく、社会の空気として、

連綿と伝わる文化です。

私達日本人には「心の中のお天道様」はアタリマエすぎて、

それを感じない人にどう説明していいのか逆に難しいです。

 

お天道様が見ている に対する画像結果

 

・なんとなくの穏やかさ。
・なんとなくの柔らかさ。
・なんとなくの暖かさ。
社会生活をきちんと営んでいながら、自分の中に

大自然のありがたさを普通に感じている人。
自分の心の中のお天道様を普通に信じている人。

 

もちろん過ちを犯さない人なんていませんから。
誰だって、良心に恥じる過去はあることでしょう。

大なり小なり。
でも
・あの時は悪かったなあ。
・今はもうそんなことはしない。
・もしあの人に会うことがあるなら謝りたい。
・会うこともない人なら、せめて心の中で謝ります。

そういう心の方が大半だと思います。
心の良心。

だから傾いたやじろべえも元のバランスに戻るように

私達日本人は生きていく。

 

 


 

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