SF小説は昔から好きでよく読んだけれど、
SF映画であまり面白いと思う作品は少ない。
映像化できないものが多いし、
映像化するとがっかりな映画になってしまうケースが多いから。
特に地球外生命体が出てくる映画はひどいのが多い。
地球上のものしか知らない人間はあくまでも地球の尺度でしか形には表せないのだ。
全く未知のものを形にはできない。
ただ、
想像力で何となくイメージすることはできる。
だからこそSF小説は面白いわけだ。
さて、
『月に囚われた男』
舞台は近未来。新しいエネルギーを採掘する作業員として月の基地に一人で暮らす男。
3年の任務期間に近くなった頃、自分とそっくりの男が現れて物語が展開していく。
宇宙が舞台のSFだけれど、人間(?)とコンピュータしか出てこない。
そこに描かれる未来図は現代技術の延長線上に予測できるリアルさがある。
人間そのものがテーマであるという点で、手塚治虫のSF漫画に通じるところがあって
なかなか考えさせられる作品である。
SF映画としては1997年の
ジョディフォスター主演『コンタクト』以来の面白い作品だった。
SF映画の系譜でカテゴリー分けするとしたら、
『2001年宇宙の旅』と同系統のところになるのかな。
