1980年代、日本のアイドル文化は一つの頂点を迎えた。代表的なアイドルといえば、まず松田聖子。彼女の登場は一大センセーションを巻き起こし、聖子ちゃんカットが街中に溢れた。その清純なイメージと圧倒的な歌唱力で、多くのファンの心を掴んだ。
次に、小泉今日子。キョンキョンの愛称で親しまれ、ファッションリーダーとしても大きな影響を与えた。彼女の登場は、アイドルに対する新しいイメージを形成した。そして南野陽子。「ナンノこれしき!」というフレーズが象徴するように、彼女もまた時代を代表する存在となった。
しかし、時代は移り変わり、バブル経済の崩壊とともに新しいアイドルの形態が求められるようになった。高嶺の花のような存在から、より身近で親しみやすいアイドルへと変わっていった。
その変化を象徴するのが、AKB48の登場だ。「会いに行けるアイドル」というコンセプトを掲げ、劇場公演や握手会を通じてファンとの距離を縮めた。ファンはアイドルをただ見るだけでなく、触れ合い、応援する楽しさを味わうことができるようになった。
そして、乃木坂46がその対抗馬として登場。AKB48とは異なる清楚で上品なイメージを打ち出し、新しいファン層を開拓した。これにより、アイドルの多様性がさらに広がり、グループ内での協調性と個々の魅力が重視されるようになった。
時代の変化とともに、アイドルもまた進化を続けている。カリスマ性が重視された1980年代から、ファンとの近さが重要視された2000年代、そして個々の多様な魅力が輝く現在まで、アイドルは常にその時代の社会を映し出してきた。
アイドルの変遷を振り返りながら、現代のアイドルを見つめると、まさに時代の変化を実感する。そして、そんなアイドルたちの姿に、自分自身もまた新しい発見をすることができる。
そんな風に想う、小泉今日この頃♪