「城内坂ウルトラマラソン100km挑戦」 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

 

 ライブハウスで2時間立ちっぱした3日後に、城内坂ウルトラマラソンに参加したのはわたしくらいなものだろう。しかも100㎞の部。なめているのかって?いやなめてないです。城内坂ウルトラマラソン100㎞の完走は、本年の大目標でもありますから真剣そのものです。仮にライブで身体的なダメージがあったからといって、メンタルでプラスならそれは結果オーライではなかろうか。前哨戦の日光ウルトラマラソン62.195㎞を完走できなかった身で書くのも気がひけますけど、あの時のわたしと今回のわたしは違うぜ!(たぶん)

 城内坂ウルトラマラソンはウルトラマラソンでも非常にきついコースで有名なウルトラマラソンです。10㎞の周回コースを10周で100㎞。累積標高差2300m100㎞にわたって走り切らねばなりません。制限時間が17時間とゆるいのが救いですが、長時間継続運動するのは、それはそれで辛いものです。やはり大変な大会だと思います。

 わたしは5年前の第15回城内坂ウルトラマラソンが初めての100㎞挑戦でした。結果は14時間21分かけて90㎞を走り終えたところで台風により大会が前倒しで中止となるという悔しいものでした。今回はそのリベンジでもあります。

 

image

 

 スタートは3時。20時までに100㎞走れば完走という長丁場が始まります。最初は当然ヘッドライトや尾灯を装着して走ります。峠越えのあるコース上は真っ暗闇です。

 さて、日光ウルトラマラソンを遊び過ぎて完走できなかったわたしは、今回はちゃんとある程度の10㎞毎のペース計画やラップを用意してきました。詳細は省きますが、簡単に書けば、最初の50㎞を7時間以内、次の40㎞を7時間以内で通過すれば、最後の10㎞に3時間も残せる、これで完走確実だぜ!ってな、ペース配分で走ろうと決めていました。走り込んでいない身ですから、故障が一番の心配事。いかにダメージ少なく走るかが完走できるか否かのカギだと読み解きました。

 

 1周目(10km) 1時間05分で通過

 予定よりも少し速い。

 

 2周目(20km) 1時間08

     TOTAL 2時間13分で通過

 予定よりも少し速い。もっと遅くてもいい。

 

 3周目(30km) 1時間14

     TOTAL 3時間27分で通過

 まあこんなもんだろう。

 

 

 4周目(40km) 1時間21分

     TOTAL 4時間48分で通過


 このくらいの時間から徐々にエイドステーションに並ぶ料理が充実してくる。餃子を焼いてくれたり、ちゃんぽんをいただけたり、日本一のエイドを目指している大会でもあり、走る身としてはとても心強い。ここらから食事の時間がタイムに加わってくる。ウルトラマラソンとは胃袋が走っているようなもので、内臓が弱い人は足腰が強くても厳しいジャンルと言えましょう。その点わたしの内臓は丈夫なので大助かり。

 

 5周目(50km) 1時間30

     TOTAL 6時間18分で通過


 ペース配分を落としているからか、折り返しの50kmを通過しても細部があまり痛くならず順調に走れている。因みに、厳しい登りは1周目からきっちり歩いています(故障予防のため)。下りもブレーキをかけなくてもいいように、スピードを出し過ぎず、それでいてナチュラルな重力に身を任せて走ることに専念しました。その効果が出ている気がします。いいよ、いいよ!折り返しでこの状態なら完走したようなものだぜ!

 

 

 6周目(60km) 1時間29

     TOTAL 7時間48分で通過


 完走ならず悔しい思いをした日光ウルトラマラソン62.195km9時間制限)と同じ距離で時計を確認。8時間6分で通過していました。日光ウルトラより厳しいコースで8時間程度。うーん、日光ウルトラ、本当になんだったのか、反省しきりであります。

 

 7周目(70km) 1時間42

     TOTAL 9時間30分で通過


 ここのラップが余計にかかっているけど、これはガッツリ食べていたから。ペース的にはさほどかわらず、順調。

 

 

 8周目(80km) 2時間05

     TOTAL 11時間35分で通過


 鬼門だと考えていた8周目に入った直後、応援にかけつけた妻と合流することができた。日光ウルトラには応援に来てくれず、一人寂しく敗北したので、今回は応援要請をしておいたのです。

 

 

 8周目の最終エイド前では娘とも合流でき、元気をわけてもらうことができました。因みに、この周回から足首から下に鈍痛が入るようになった。登りやフラットを走る分には問題ないが、下りの衝撃で痛みが出る。下りを走れないとタイムロスはけっこうなもので、10kmで2時間をはじめて越えた。(ただし、このラップの20分は妻や娘と過ごした20分なので、本当の意味では2時間越えていない)

 8周目を終えた時のエイドで山岳会の仲間と会うことができた。元気とやる気みなぎる山屋としても将来有望な若者なのだが、残念ながら脚部に心配な痛みが出ているとのことで、8周目でリタイアするとのことだった。わたしより早いペースで走っていたので、ダメージが蓄積したのだろう。やはり自分の脚部の仕上がり具合と、ペース配分は綿密に計算しておかねばならない。

 

 9周目(90km) 2時間07

     TOTAL 13時間42分で通過


 この1周が終われば最終ラップに入れるとの思いを胸に、9周目もクリア。8周目よりも痛みは増し、下りはますます走れなくなった。それでも、妻の差し入れエアサロンパスで、少しは紛らわすことに成功している。

 本大会唯一の関門は、9周目を15時間以内に通過するというもの。わたしは1時間以上残して通過することができた。想定していたラップでも14時間程度で通過するつもりだったので、18分も速く通過することがでた計算だ。その18分速いという部分が足首下の鈍痛につながっているのだと思いますが、この日はすこぶる調子がよく、疲労という疲労もなく、最終ラップに突入していくことができた。

 

 

 そして10周目(100km 2時間02分

     TOTAL 15時間44分でゴール!!!

 

 人生はじめてのウルトラマラソン100kmを完走することに成功したのでした。めでたし、めでたし。あまり走り込んでおらず心配ではありましたが、走力に乏しくスピード競争は苦手としていても頑丈さだけは自信をもっているので、今回は面目躍如、なんとか形にすることができました。

 5年前に90km地点で大会が中止になった時の通過ラップが14時間21分、今回の90km通過ラップが13時間42分。5年前より39分も速かった。そして5年前はもっと疲れていた気がする。今回は100km走ってもさほど疲れなかった。よく食べたし、ペースも落としたし、無理しなかったのが幸いしたのでしょう。5年前のほうが走るという意味においては、はるかに状態が良かったとのイメージを持っていましたが、そうでもないということが分かって、またやる気をいただけました。

 マラソンは嘘をつきません。自分の状態が嘘偽りなく数字に出ます。そういう意味では100kmで刻んだ初めてのタイムは、今後の指標になっていくのかもしれません。今回さほど疲れなかったので、来年また出てもいいかなあとすら思っている自分がいる。

 まあそれはさておいて、今年の最大目標、城内坂ウルトラマラソン100kmへのリベンジなりました!

 次の目標は、11月下旬の大田原マラソンの人生2度目の完走です。完走=サブ4となる大田原マラソンは、わたし1勝2敗と負け越しているのです。今年はなんとか自己新をマークした上での大田原完走を狙っています。そのためには、今からでも遅くはない、心肺強化のビルドアップ走、インターバル走といった練習を取り入れていかねば。

 苦しいのだよねえ、スピードを手に入れるってのはさ。とほほ・・・

 

 

 兎にも角にも100km完走、やりましたー!

 運営スタッフの皆さま、今年も素晴らしい大会と応援、ありがとうございます!