『本格手打ちそば さとや』(栃木)- 帰ってきた蕎麦麺漫遊記11。
出流山満願寺の参道には蕎麦屋さんが多く、その中には名店の呼び声も高い「いずるや」さんもあるわけだけど、今日紹介するのは、そちらではなく、G.W.に大鳥屋山の帰りに立ち寄った「本格手打ちそば さとや」さん。わたし「さとや」さんに伺うのは初めてで、栃木の蕎麦本に掲載されているのに未訪のまま置いてあった3店の内の1店になります。
残りものには福があるとはよく言ったもので、残り3店目にして、これだけ良いお店が残っているなんて不思議なものだ。早速本題。今回、間違いないグルメ店として紹介させてもらう理由になった逸品は蕎麦ではありません。こちらです。
名水豆腐。大豆の風味が豊かでおいしいと感じる豆腐にはそれなりに出会えるけど、これほどおいしいと思える豆腐はなかなかない。これは秀逸。と・て・も!うまい豆腐だ。水がいいとかそういう次元でなく、技術と鍛錬の完成形だろう。うまい。是非、食べてに来て欲しい。食べないと損する豆腐がここにある。
芝海老を丹念にすり潰した海老しんじょうは白身等の混ぜ物なし。うまい。
蕎麦は、妻が変わりそば(木の芽きり)、わたしは十割の生粉打ちそばを注文。外二で打たれた妻の更科は、甘さが際立ち、木の芽のさわやかさが加わった確かなものだったし、生粉打ちそばも写真見てもらえば誰でも分かるでしょうな仕上がり。
食の好みが根本的に違った妻もこの笑顔。美味しいものは食べている人の表情を見れば分かるってもんだろう。
これだけ美味いものばかり出している店だ。追加だ、追加注文だ。これも食べて帰らなかったら夜も眠れないと、竹べらなる初耳の一品料理も追加注文。提供に15分くらい待つと言われたけど気にしません。そういう本格的なところが言いのだから! そして提供された品を食べる。鴨と雉とスズメと鶏肉を混ぜたつくねといったところなので、なんとも言えない複雑な味わい。鴨と雉が混ざっているだけでも複雑だろうに、そこにスズメって。当然といえば、当然ですが野鳥系の力強い味わいです。うまい。
以上、出てくるもの出てくるものセンスの良いお店でした。そんな中でも名水豆腐、秀逸であります。星5つです! 是非、ご賞味ください。
【栃木】本格手打ちそば さとや 変わりそば(木の芽きり) ☆☆☆☆ / 生粉打ちそば ☆☆☆☆ / 名水豆腐 ☆☆☆☆☆ / 海老しんじょう ☆☆☆☆★ / 竹べら ☆☆☆☆
【素材情報】
そば粉:栃木県産を外二で
つ ゆ:利尻産コンブ、本カツオ節、大分産干しシイタケなど
薬 味:葱、わさび
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