近況516.海外委員会技術交流登山(谷川岳マチガ沢東南稜) | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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先週末は、所属している海外委員会の技術交流登山で、昨年同様、谷川岳マチガ沢東南稜に入ってきました。初日に交流登攀、翌日にクレバスからの救出訓練というスケジュールでしたが、生憎の天気と思っていたら、初日は晴れ間ものぞき、東南稜を抜けるまで天気はもってくれました。



今年は本当に雪が少ない。谷川岳も他地域同様です。面白いのは雪が少なから雪渓があまり切なていなかったこと。雪がないから重くない。だから切れない、崩れないってことらしい。巻かざるを得なかったのは2箇所のみ。



目指す東南稜もくっきりと見えています。



今年もアイゼンで登ります。1ピッチ(Ⅳ)、2ピッチ(Ⅳ-)、3ピッチ(Ⅲ)というルートですが、アイゼンだと1ピッチ目はかなりシビアです。フラットシューズのⅤ級とは比較ならない難しさ。



おまけに1ピッチ目の核心部は画像の通りビチョビチョです。でもアイゼンで登るには本当に良いルート。



2ピッチ目は凹角ルートとクラックルートを選択できます。昨年は凹角を行ったので、今年はクラックルートを登ってみました。ここはムーブが出せる楽しいクライミングの時間。


そして稜線にいるお客さんに驚かれながら山頂へ。マチガ沢東南稜の3ピッチ目は稜線からまる見えなので、スター街道と呼ばれています。今年は驚いてもらえたので、もう思い残すことはない。3年連続のマチガ沢でしたが、これで終止符としよう。来年の交流登山は別の山へ~。後続パーティーを待って合流の後、西黒尾根より下山しました。昨年よりは1時間近く早く下山できたかな。あまり疲れなかったし、成長しているようである。





翌日は、悪天につき、屋内でのクレバス救出訓練となってしまいましたが、今回はわたしが担当だったので、それなりに予習していったから、結構身になる訓練ができたかなと思っております。


その場限りにならないよう、定着を目指して今冬になんか企画しよう。リアルに使える知識というのは、勉強してても本当に楽しい。海外委員会に入って本当に良かったわあ。まあリアルにクレバスなんぞには落ちたくないものだが。(おわり)