第3回早朝練習の前日は、午前1時30分自宅発で、阿弥陀岳南稜~中央稜下山を行ってきました。計5名の団体行動力の向上とアイゼントレが狙いです。
起点は舟山十字路から。阿弥陀岳南稜はマーキングがついていますが、一般ルートではありません。立場山への登りは“急登”と表現されたりしていますが、さほど急ではなく、雪も山頂手前までありませんでした。
そして青ナギ到着。奧に見えているのが阿弥陀岳南稜です。
無名峰への登りから雪歩きを楽しめます。
無名峰からの赤岳眺望
ここから岩場となるP1からP4、そして阿弥陀岳です。
雪はないけどアイゼンで登ります。
ここがP3のガリー(本ルートの核心)。フィックスが張ってあったのでザイル出す必要はありませんでしたが、わたしたちは練習も兼ねているのでザイルを出しました。50mで2ピッチか3ピッチ。雪がしっかり残っていれば間違いなく3ピッチ必要な長さです。
P4を左巻き。オブザベの結果、P1~P4の岩稜はどこも直登可能でした。登る価値のある岩かどうかは別として、やさしいルートを見出すことは可能です。但し支点の問題はあるので、カムナッツは必須です。
そして阿弥陀岳山頂に到着。またもや快晴に恵まれて、大勢でワイワイと楽しい山行でした。
赤岳主稜はどこだ、石尊稜はどこだと、次のルートのオブザベに余念のない仲間たち。
気付いている人もいると思いますが、この日の山行からわたしのヘルメットにはアクションカムが装着されました。
兎にも角にも山頂には予定通り到着したので、下山は中央稜にとりました。
登りにつかった南稜も、下山につかった中央稜も、どちらも一般ルートではなくアルパインルートです。ただ、南稜のレベルはザイルを補助として装備に加えておけば足りるという程度ですし、中央稜もザイル出すタイミングはありません。
でも勘違いしないでほしいのは、それは何事もなければの話しです。今回わたしらも、下山の中央稜でルート外しをしまして、そのまま懸垂下降してルート復帰したりしてますから。つまりはアルパインは難易度ではなく、なにかの際に自分で対応できる臨機応変さを身に付けている人しか入ってはいけないのです。
ともあれ、アルパイン難易度的にはわたしの経験上もっとも簡単なルートでしたので、アルパイン初級者にオススメのルートです。一応、行動時間は10時間こえましたので、体力的にはそれなりのものを要求されますのでご注意を。(おわり)