山行報告【星穴岳(バリエーションルート)】 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

1.コースタイム

6:45中ノ獄神社→7:30主稜のコル→8:30西岳010:00星穴岳→11:30射抜き穴→12:30結び穴→14:00中ノ嶽神社


2.報告



宇都宮トレイルランの前日、3連休中日には、表妙義にある星穴岳に入ってきました。目的は、星穴岳に巨人があけた二つの穴、射抜き穴と結び穴をあけるを巡るためです。



朝日を浴びながら出発します。



最初は、中ノ獄神社から一般登山道を行きます。因みに、中ノ獄神社には日本一の大黒様がおられました。



急登をのぼり見晴台へ。数日前まで雨天予報だったにもかかわらず一転の快晴♪





主稜のコルから西岳~星穴岳へ向かうルートは一般登山道ではありません。バリエーションルートでありザイル装備が必須です。何度となく警告がでてきます。



先に進むと早速いやらしいトラバース箇所が。フィックスロープが張られているが、練習のつもりで自分たちでロープを出しました。@30m×1





稜線上は眺望が素晴らしい♪



危険箇所はロープを惜しみなく出す。@30m×1



西岳山頂から裏妙義を臨む。



このルートは何処も彼処も切り立っています。奧にそびえる岩群が星穴岳です。



西岳から星穴岳に向かう間に1回懸垂下降しました。@50m×1



一度コルにおりて振り返れば、さっきまでいた西岳の大きさに驚く



そして星穴岳山頂へ。ガイドがお客さんをつれた大所帯が山頂で渋滞していたので、待機する。


わたしたちは山頂へもロープ出し(30m×1)、ガイドたちがこの先でも渋滞しているであろうことを予測して、山頂で大休止をとりました。山頂からの戻りも懸垂下降。@30m×1



山頂を下り来た道を戻ったところに射抜き穴への下降点があります。痩せ尾根なので北南のどちらからでも懸垂下降可能です。わたしたちは日の当たっている南側から下りました。懸垂点から穴の存在はまったく確認できませんでした。





射抜き穴への懸垂下降は、空中懸垂になります。@50m×1



下りてさっきまでいた上部を見上げるとこんな感じ。



射抜き穴



前がつまっているので、射抜き穴でものんびりして、次の結び穴へ懸垂下降です。@50m×2


この懸垂は45mと長く、ダイナミックな懸垂を楽しむことができます♪



下りた後に、西側のルンゼを登り返すと結び穴が見えてきます。



結び穴は、射抜き穴とは比較できないほど大きな穴でした。冒険している感じで大興奮です。大人の遊びって感じですね♪



楽しい時間はこれにて終わり。あとは中ノ獄神社へ下山開始です。



この下山は、小さい尾根や沢を横断しながらの道なき道をゆくルートなので、ルートファインディングが必須です。尾根や沢が小さすぎて地形図にも現れてこないので、コンパスを切って、狙った方角へ突き進むのがよいと思います(当然岩場は巻いてください)。沢筋に下りてしまうのは間違いです。とにかく南東を目指す。これが肝心です。


3.まとめ

とても楽しいルートでした。読図とザイルワークの基礎、確かな懸垂下降の技術が身についていれば、バリエーション初心者でも楽しめるルート、というか、バリエーション初心者くらいが考えながら挑戦するのが相応しいルートのように感じました。


上級者にも初心者を連れ立って紅葉時期に訪れれば、大人の遠足な感じで楽しめると思います。好ルートです。オススメですよ♪(おわり)