近況380.古賀志で冬季登攀! | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

週末、関東甲信越は記録的な大雪に見舞われ、各地で最大積雪量更新したそうですね。山梨は本当に災害被害なようことになっていて心配ですが、宇都宮も1945226日の観測史上最多だった30センチを、69年ぶりに更新する32センチの積雪がありました。


というわけで、こんな日にはじっとしているわけにはいきません。年に何十回と取りついている古賀志山ゲレンデの3級ルート、ここに雪が付いているに違いないのです。つまり宇都宮にいながら冬季登攀の練習ができるチャンス!やるならいましかねー


パートナーを探したら、こんな奇特なお誘いに師匠がのってくれたので、宇都宮にいながら冬季登攀を決行できることになりました。さてはてどうなることやら。




いつもならゲレンデ直下まで車で入れるのだが、今回は登山口駐車場よりも手前の城山西小学校駐車場からのアプローチを余儀なくされる。低山も低山なので、すぐに暑くなって汗かきまくり、




山は記録的な大雪で、そこらじゅうで倒木がおきていました。画像の木なんて雪の重みに耐えかねて、左右双方にさけております....




ここが狙いの3級ルート。傾斜のゆるいところにはちゃんと雪が残ってくれていました(しめしめ)。傾斜のきついところは、雪解け水でビチョビチョ。師匠につるべで行きましょうと提案したら、リードは全部任せてくれるとのこと。えーやったー!




そんなこんなで、わたしは基本アイゼン&グローブで登り、1ピッチ目は補助でアックス使用。フォロワーに徹してくれた師匠はドライツーリングを満喫しておりました。画像は1ピッチ目の終了点からわたしが撮影したもの。


さて感想ですが、めちゃくちゃ楽しかったです♪ しかしかなり難しかった!アイゼントレで何度も登っているルートなのに、冬季登攀となると難易度が飛躍的に上がってました。


①通常登攀(3級)→②アイゼン&グローブでの登攀→③積雪で手足や支点が隠れている→④雪+びしょぬれ


上記のように難しくなっていくのですが、③までは想定していました、今回勉強になったのは④です。普段雪が付くはずのないルートに雪がついているのですから、すぐに雪は融け出すわけですが、これがいけなかった。


グローブはすぐに水でぐっしょりとなり、指はかじかむいっぽう。じゃあスキーの時のようにグローブの中で指を握りこんで温めるかとなると、登攀グローブなので手首でしっかり締めている為、グローブ内で握りこむことができない。指を温める術を逸しているのです。


指が凍え、手が凍えると、両の手がガバを掴んでいても身体を持ち上げられないという事実!(力が入らない!)その上グローブが濡れて手がやられると、体温も奪われ体も大胆に動かなくなってしまいました。濡れていないところのない雪とミックスされているルートを登るのは本当に大変でした。。


なので、2ピッチ目、両の手でガバにつかまっているのに、体が凍えてまったく動けなくなり、結果、テンションくらうはめとなりました。こんな感覚はじめてで勉強なりまくりです。それと補助のアックスも普段なら簡単に出せのに、本当にやばいって時には、現状のシステムでは簡単に取り出せないことが判明。改善しなければならない。




兎にも角にも、観測史上最多の宇都宮で冬季登攀にチャレンジできるなんて幸せでございました。師匠お付き合いありがとうございました!