本日は少し遡って76カ国目に食べてきたスペイン王国料理の報告をしたいと思います。というのもスペイン王国料理は昨年食べたのだけど、最近また違う店で食べてきたので書く気になった。昨年食べた店は、渋谷のスペイン坂にある老舗スペイン料理屋『びいどろ』さん。老舗といっても今ではチェーン展開していて誰でも知っているお店です。何故ここを選んだかというと味からではなく、単においらがもっとも目の前を素通りしたお店の1つだったから。スペイン坂はシネマライズへの通り道として、学生のころよりもう何百回と登ってきた坂だ。でもこの店では一度も食べたことがない。何故ならいつも混雑しているから。この企画を立ち上げたときに、スペイン料理は意地でもここで食ってやるぞと思っていた。
で、おいらは昨年の震災後の週末、都内から人が消えたあの瞬間を狙って、東京に出没してみた。店行ったらやっぱりガラガラ(とそんなことを震災直後にやっているおいらってば、やっぱり人間味のない薄情者と言われてもしようがあるまい。仲良しの友人がボランティアに行っていたりした時期だからな。いやあひどい話しだぜ)。
さておき、そんな風にありついた『びろうど 渋谷店』のランチのコースだったけど、特段感慨を感じられない料理だったから困ったものだ。
生ハムとレタスのサラダ
スペインのパン
若鶏のトマト煮
魚貝のパエリア
小菓子と珈琲
どれも知っている味で感慨がない。場所柄1500円は高いとは思わないけど、時間を使うならもっと違う使い道を模索したい。そんな感じ。
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で、そんな良い印象を抱いてないスペイン料理にリベンジする機会が先週あった。宇都宮では誰もが利用しているスペインバル『RICO RICO』さんで食べてきたのだ。名前は耳にするけどおいらは入ったことがなかったので、何時か覗いてみようと思っていたから幸いだ。
外観はこんな感じのお店。
生ハム。飲んでるのはカバ(スペインのスパークリングワイン)
マッシュルームの姿焼き
奧のがアンチョビポテト
どんぐりのリキュール(ミルク割り)
定番のタコのガルシア風
魚介のオーロラソースのマリネ
どんぐりのリキュールをロックで
ソフトシェルクラブの唐揚げ
イカスミのパエリア
と怒濤のように飲み食いしたけど、会計はさほどいかなかった割安なお店。味のほうはほんとバラバラで、納得のいかないものもあればそれなりのものもあるといった千差万別。パエリアも特別美味しいと思わなかったし、カバもあれだったかなあ。
がしかし、ここにはこれだけを食べにきたいというような白眉のメニューがあった。それはマッシュルームの姿焼きとソフトシェルクラブの唐揚げだ。前者は人気メニューであることが納得の提供された直後の熱々でいただけば、キノコの香りを存分に堪能できる嬉しい一品で、後者はそれはもう揚げ物なのにジューシーという信じられない水水しさ。これは美味い以外形容のしようがない。美味い!
そしておいらには甘~いラテみたいな味のどんぐりのリキュールがあいました。ロックで飲んでもミルクで割っても兎に角甘く、まったくお酒を飲んでいる感覚は得られませんが、この甘さが性に合うんだからしょうがない。
ここは上記2種類を肴にどんぐりのリキュールをちびちびと楽しむ分には、使えるお店だと感じました。取りあえず、すぐにでもソフトシェルクラブをまた食べに行くぜ!
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